聖火リレー初日総括 聖火2度消えた原因は「究明中」と武藤事務総長

[ 2021年3月25日 20:58 ]

富岡町で聖火トーチの火が消え、関係者が再点火する
Photo By 代表撮影

 東京五輪・パラリンピック組織委員会は25日夜、五輪聖火リレー初日の総括会見を開いた。都内に残り、映像で見守っていたという武藤敏郎事務総長は「大きな問題なく予定どおりに実施できた。運営は大変順調にいったと評価している」と繰り返した。この日は102人が聖火ランナーに登録されていたが、遅刻などの理由で2人が走らず、走行は100人だったと報告。欠場部分は前後の走者が埋めたという。

 最も観客が集まったのはいわき市街だったが、「(密状態であると)定義した、前後左右に(観客が)折り重なる状態にはなっていなかった」と説明。沿道で聖火ランナーと併走する危険な行為を注意したケースはあったという。また、お笑いコンビ「南海キャンディーズ」のしずちゃんは観客の人数制限が可能な陸上競技場を走っており、「著名人対応も問題なかった」とした。途中で2度聖火が消えたことを指摘されると「原因を究明中。ランタンの火を常に動向させ、手順に従ってすぐに火をつけて続行させた」と説明した。

 報道陣からは、狭い道に多くの人が集まって密状態の場所があったり、南相馬市に聖火が到着した際のセレブレーション会場が密状態だったのでは、との質問も出たが、武藤事務総長は「沿道スタッフが危険な状態ではないと判断」「特段報告は受けていない」と答えた。また、聖火ランナーを先導するスポンサー車両が大音量で音楽を流したり、マスクをせずにパフォーマンスする関係者がいて、不快感を示す声があったとの指摘は「地元とも相談して、みんなにとって良い聖火リレーにしたい」とかわした。

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2021年3月25日のニュース