ゴールボール日本代表が実戦で課題確認 市川総監督「もう一度メンバーの選定に入らないと」

[ 2021年2月7日 17:10 ]

ゴールボール・ジャパンパラ競技大会最終日 ( 2021年2月7日    千葉市・千葉ポートアリーナ )

1年ぶりの実戦を総括した市川総監督
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 例年は海外の代表チームを招待した国際大会として開催されているが、新型コロナウイルスの影響で日本代表男女各2チームと男子クラブチームで争われた。

 今夏の東京パラリンピックで2大会ぶりの金メダルを目指す女子代表のAチームは男子クラブチームを5―3で下し、Bチームは同じ男子クラブチームに延長戦の末9―8で辛勝。男子代表Aチームは同Bチームに5―1で大会初日から連勝した。約1年ぶりの実戦を終え、市川喬一男女総監督(44)は「男子Aは終始安定したプレーができていた。やはり1年前のメンバーと今のメンバーの力の差が変わってきたと感じた。女子のAはディフェンスで8割方取り組んできたものが出せたが、Bはひどすぎる失点。もう一度メンバーの選定に入らないといけないと感じました」と振り返った。

 Aチーム主将の天摩由貴(マイテック)は残り2分を切った終盤に立て続けに3失点した内容を反省しつつも「前半から得点を重ねて勝つことができたことは収穫」と強調。一方、Bチーム主将の浦田理恵(アソウ・ヒューマニーセンター)は「いつものディフェンス面の強みを出せなかった」と肩を落とした。昨年10月から市川監督が男子代表も指導することになり、練習から男子のボールを受ける機会は増えたが「速さには対応していたけど、緩急が入った時やクセのあるボールに対して反応速度が遅かったと思う」と話した。

 指揮官は昨年3月に内定した女子代表選手6人のうち半数を見直す方針を明かしている。この日Aチームで後半から出場し2得点を決めた萩原紀佳(国立障害者リハビリテーションセンター)は代表入りを逃していたが「少しでもチャンスがあるなら積極的に取り組んでいきたい」とアピールを誓った。

 ▽昨年3月内定の女子代表選手
 天摩由貴、浦田理恵、欠端瑛子(セガサミーホールディングス)、小宮正江(アソウ・ヒューマニーセンター)、高橋利恵子(筑波大大学院)、若杉遥(ALSOK)

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2021年2月7日のニュース