NBAのプレーオフがスタート クリッパーズ先勝 ジャズのミッチェルは57得点も延長で苦杯

[ 2020年8月18日 13:56 ]

クリッパーズのレナードをマークするマーベリクスのドンチッチ(AP)
Photo By AP

 NBAのプレーオフが17日、一括開催となっているフロリダ州オーランドでスタート。西地区全体2位のクリッパーズは29得点のカワイ・レナード、27得点のポール・ジョージ(30)ら両主力の活躍で7位のマーベリクスを118―110(前半66―69)で下して先勝し、このカードでは今季4戦4勝となった。

 クリッパーズは試合開始直後に10―0としたが、第2Q途中では14点を追う展開。しかし後半でリズムを取り戻して試合をひっくり返した。ベンチから出たガードのルー・ウィリアムス(33)も14得点を挙げ、祖母の死去で戦列を離れていたフォワード兼センターのモントレズ・ハレル(26)は約5カ月ぶりの実戦となったこの試合に15分のプレータイムで6得点をマーク。オーランドで初めて“ダブル・シックスマン”が顔をそろえて初戦を白星で飾った。

 マーベリクスは2季目を迎えたガードのルカ・ドンチッチ(21)が42得点と7リバウンド、9アシストを稼いだものの、ターンオーバー数も多く、クリッパーズ全体と同じ11回。チームとしては21回で22失点を喫するなどミスも目立った。

 残念だったのは71―66と5点をリードしていた第3Qの2分50秒にコールされたクリスタプス・ポルジンギス(25)へのテクニカル・ファウル。14得点を挙げていた221センチの同選手は第2Qにも自身への反則に不満をぶつけてテクニカルをコールされており、2度目となったために自動的に退場処分となった。流れはここから変わってクリッパーズに勝機を与えた形。背中をつかまれて怒ったドンチッチがクリッパーズのマーカス・モリスSR(30)に詰め寄ったところでポルジンギスは仲裁に入ったが、その際にモリスを手で押したためにダブル・テクニカルが宣告された。

 西地区全体6位のジャズは勝機がありながら延長の末に3位のナゲッツに125―135(前半52―59、延長10―20)で惜敗。ドノバン・ミッチェル(23)が43分の出場で、マイケル・ジョーダン(元ブルズ=63得点)とエルジン・ベイラー(元レイカーズ=61得点)に次ぐプレーオフ歴代3位となる57得点をたたき出したがあと一歩及ばなかった。

 ミッチェルは4点をリードしていた第4Qの残り1分46秒。8秒のバックコート・バイオレーションをコールされ、ここからナゲッツに反撃されて延長に持ち込まれた。ルディ―・ゴベア(28)がディフェンス・リバウンドをキープしたあとにボールをはたかれて自陣ベースラインからのスローインとなったのだが、その際にショットクロックが「2秒」減っていたことを知らずにボールを運んだために犯したバイオレーション。引き算をすれば「6秒」でフロントコートに入らなくてはいけなかった場面で、本人も「責任は自分にある」とミスを認めていた。

 上位シードとして辛くも勝利を収めたナゲッツではガードのジャマール・マーリー(23)が延長での10得点を含む36得点をマークして勝利に貢献。このカードは今季4戦全勝となった。

 昨季王者で東地区全体2位のラプターズは30得点と11アシストを記録したガード、フレッド・バンブリート(26)の活躍で7位のネッツに134―110(前半73―51)で快勝。東地区全体3位のセルティクスは109―101(前半55―49)で6位の76ersに競り勝って白星発進となった。

続きを表示

この記事のフォト

2020年8月18日のニュース