天理大ラグビー部でクラスター発生 無期限活動休止 5連覇目指すリーグ戦開幕も暗雲

[ 2020年8月18日 05:30 ]

会見に出席した天理大の岡田副学長(左)と山中事務局長                             
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 ラグビー部員20人が新型コロナウイルスに感染した天理大は17日、奈良県天理市内の同大学で会見を開き、新たに同部員4人の感染を発表した。県はクラスターと認定しており、寮で暮らす全部員168人中、陽性者は計24人に達した。いずれも軽症か無症状だという。陰性は55人で、残りの部員89人を含む約100人が同日にPCR検査を受けた。

 ラグビー部は6月11日に約2カ月半ぶりとなる全体練習を再開。日本ラグビー協会が示すトレーニング再開のガイドラインに沿って、8月からコンタクトプレーなど強度を上げた練習に取り組んでいた。感染経路は寮なのか練習からなのかはわかっていない。近隣スーパーの客からはマスクをつけずに買い物する学生への苦情も届いているという。岡田龍樹副学長は「集団感染が発生したことは大変遺憾に思う。今後このような形がないよう対応を取らせていただきます」と説明した。

 今季のリーグ戦は10月10日に開幕予定。クラブ活動は24日まで原則禁止だが、同部について、山中秀夫事務局長は「ラグビー部は(活動再開の)期限を決めていません」と指摘したように、先がまったく見通せない状況だ。新型コロナウイルスの感染で不出場のチームが出た場合、リーグ戦は不成立になる可能性がある。開催可否も含め、5連覇を目指す天理大は難局に直面している。

 【天理大ラグビー部経過】
 ▼8月12日 部員1人の感染が判明。
 ▼同13日 体育学部のキャンパスを閉鎖。24日まで学生の入構禁止とクラブ活動の原則禁止を決定。
 ▼同15日 12日に陽性が確認された部員1人の濃厚接触者59人(スタッフ含む)のPCR検査の結果、19人の感染が判明。
 ▼同17日 15日までに陽性が確認された部員1人の濃厚接触者24人のPCR検査結果を公表。陽性が3人、陰性が21人。また別途、体調不良を申し出た部員1人の陽性も確認。検査を受けていない残りの部員89人を含む約100人がPCR検査を受検。

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2020年8月18日のニュース