体操・内村、集大成の夢舞台へ熱き思い「絶対に五輪があると信じてやっている」

[ 2020年7月24日 05:30 ]

インタビューに応じる内村航平(IOC公式インスタグラムから)

 体操男子の内村航平(31=リンガーハット)が東京五輪の開幕まで1年となった23日、夢舞台への思いを熱く語った。国際オリンピック委員会(IOC)のインスタグラム公式五輪アカウント(日本語)のライブ配信に登場。新型コロナウイルスの猛威は世界で収束の兆しを見せないが「絶対に五輪があると信じてやっている。どういう状況であれ努力しないといけない。やることを信じて、自分を信じて頑張るだけ」と意気込んだ。

 1年後の五輪開催は可能なのか。報道各社の世論調査でもシビアな数字が並び、悲観的な声も多い。逆風の中で、内村は訴える。「皆さんの力がないと、五輪ってできないと思う。どんな困難な状況でも皆さんが信じてくれれば、絶対に東京五輪は開催できると思う」。新型コロナウイルスの状況改善が大前提で、自身は競技に集中する立場だが「開催に向けての声援をよろしくお願いします」と話した。

 個人総合で五輪連覇を含めて世界大会8連覇。団体総合でも16年リオデジャネイロ五輪で戴冠したが、両肩痛を抱える現状を踏まえ、種目別の鉄棒に絞って東京五輪を狙う。「鉄棒なら確実に目指せる自信があった」。完治したわけではないが、鉄棒には影響がないレベルには回復している。「世界に自分のメッセージを、演技で表現する場所」という五輪を見据え、キングが着実に歩を進める。

 《女子・村上、リオの雪辱必ず》女子のエース、村上もライブ配信に登場し、「1年延びたことで準備もできるし、全てがマイナスではないと思っている。やりたいことがいっぱいできる。何事もポジティブに捉えたい」と前向きに話した。団体総合で4位とメダルに届かなかった16年リオデジャネイロ五輪の悔しさが原動力。「悔しい思いをしないように頑張っていきたい」と1年後を見据えていた。

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