為末氏らがパラスポーツのオンラインセミナー 山本恵理「パラリンピックはスポーツだけでない価値もある」

[ 2020年7月9日 05:35 ]

日本財団パラサポの活動で講師を務める山本
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 企業のマーケティング部門やブランディング部門の担当者を対象にパラスポーツを取り巻く環境をテーマにしたオンラインセミナー「パラスポーツのポテンシャルについて為末大氏と考える」(ゲッティイメージズジャパン主催)が8日に行われた。第1部は陸上の男子400メートル障害で活躍した為末氏がパワーリフティングで東京パラリンピック出場を狙う山本恵理(日本財団パラサポ)、車いすテニスで次世代を担う坂口竜太郎と対談した。

 為末氏の「パラリンピックは(サポートスタッフら)五輪よりも関わる人が多い」という指摘に山本は「障がい者の大会と思われていますが、健常者と一緒にゴールを目指すのがパラリンピック」と同意。「健常者は体が同じように機能するので練習の教科書ができている。パラはそれぞれの障がいが違い、自分たちで練習方法を編み出さないといけないことが多い気がする」という見方には「工夫してなんぼのところがある。(外出が)自粛になった時もいろんな選手の工夫が素早く、凄くクリエーティブでした」とパラアスリートの対応力を称えた。

 山本は日本財団パラサポの職員として共生社会や多様性を考えるセミナーの企画立案や講師役を担当。パラスポーツを題材にして障がい者と意思疎通する方法を指導することもある。強い発信力を持つ現役アスリートならではの「パラリンピックはスポーツだけでなく、その他の価値もあることを伝えていきたい」という訴えに為末氏が「なるほど」とうなずく場面もあった。

 第2部はブランド戦略に携わるインターブランドジャパンの矢部宏行氏が「パラスポーツとブランディング」をテーマに講演。スポーツ支援でブランドイメージを高めた企業の例を交えながら「パラスポーツの活動を推進する上での思いや意思をブランドにシンクロさせることで、会社のブランド哲学や存在する意味をより深く語ることができるのではないか」と力を込めた。

 司会の「パラスポーツは健常者スポーツ以上に多くの支える人を必要とするので、より幅広い層にアプローチするストーリーを描けるかもしれない」という言葉もあった中、参加者153人へのアンケートでは63%が「パラスポーツを使ったマーケティング/ブランディング施策を考えてみようと思った」と回答した。

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