フクヒロが高校生にエール授業 明かした直接対決秘話…広田「ボコボコにされました」

[ 2020年6月15日 18:51 ]

高校生へのオンライン授業を行ったバドミントン女子ダブルスの福島(中央左)、広田(同右)組=15日
Photo By 共同

 バドミントン女子ダブルスで世界ランク2位の福島由紀(27)、広田彩花(25)組(丸杉Bluvic)が15日、今夏のインターハイが中止となった高校生たちにエールを送る企画「インハイTV」のオンライン授業を行った。

 名門の青森・青森山田高で3年間を過ごした福島は「バドミントンしかしていなかった」と懐かしそうに語り、1学年下で熊本・玉名女子高出身の広田も「部活漬けの毎日でした」と振り返った。

 2人は11年の青森インターハイ、シングルス準々決勝で直接対決。ストレート勝ちの福島は「同じ熊本出身で、やりにくいなと。ネットインとオンラインばかり打ってきて嫌な人だと思った」と苦笑い。敗れた広田も「ボコボコにされました。(福島と)試合ができるのがうれしかった。全力でぶつかった。力およばずでした」と当時を振り返った。

 今は東京五輪金メダルを目指すフクヒロペアだが、高校時代はインターハイの頂点を目指していた。その舞台が中止となった高校生たちからの質疑応答では、目標が消えた悲痛な叫びも聞いた。「本人たちにしか分からない気持ちがある」と共感した福島は「モチベーションを上げるのは難しいと思う。でも、やってきたことは無駄ではない。これからにつながるいい経験。ポジティブに考えてほしい。同じチームのメンバーも気持ちが分かると思うので、チームメートや今隣にいる人を大事にしてほしい」と呼び掛けた。

 東京五輪が1年延期となり、所属先も変更。フクヒロペアも再スタートを切った。広田は「自分1人ならすぐ前向きになれなかった。福島先輩がずっと頑張ってきていた。自分も頑張らないと。サポートしてもらっている人もいる。その人たちのためにも、モチベーションを維持して頑張っている」と胸中を明かした。

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2020年6月15日のニュース