ラグビー元日本代表・佐々木隆道が引退 来季は所属歴ないキヤノンのコーチ就任へ

[ 2020年6月15日 05:30 ]

サントリー時代の佐々木(右)

 ラグビー07年W杯日本代表で、高校以降の各カテゴリーで主将と日本一を経験したFWの佐々木隆道(36)が、現役を引退することが14日、分かった。先月28日にトップリーグ(TL)の日野を退団。関係者によれば来シーズンからキヤノンのコーチに就任する。

 佐々木は大阪・啓光学園で01年度に主将として全国制覇。早大では主将を務めた05年度に対抗戦5連覇、大学選手権2連覇を果たし日本選手権2回戦でトヨタ自動車を28―24で破る下克上。サントリーでも主将と日本一を経験し、16年に移籍した日野では18年のTL初昇格に貢献した。今季は2月1日のヤマハ発動機戦で左大胸筋の肉離れを発症。その後、シーズンが打ち切りとなり、再びピッチに立つことなく現役を終えることになった。

 ラグビー界では現役時代に所属歴のないチームでの指導者転向は異例ながら、キヤノンは来季から沢木敬介氏(45)がヘッドコーチに就任。サントリー監督や日本代表コーチを歴任した名指導者の下で、コーチとしての第一歩を踏み出す。

 ◆佐々木 隆道(ささき・たかみち)1983年(昭58)10月30日生まれ、大阪府出身の36歳。中学校からラグビーを始め、大阪・啓光学園(現常翔啓光学園)―早大―サントリー―日野。07年4月の香港戦で代表初キャップを獲得し、同年のW杯初戦のオーストラリア戦でゲーム主将を務めた。通算13キャップ。ポジションはフランカー、No・8。1メートル84、100キロ。

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