負けないと誓った…池江璃花子“ありのまま”の短髪姿を披露「誰かの小さな“希望”になればうれしい」

[ 2020年5月19日 05:30 ]

短髪姿を初めて公開した池江
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 白血病からの復活を目指す競泳女子の池江璃花子(19=ルネサンス)が18日、自身のSNSでウイッグを外した短髪姿と直筆サインを添えたメッセージを公開した。新たにスポンサー契約を結んだプロクター・アンド・ギャンブル・ジャパン(P&G)のスキンケアブランド「SK―2」との協力による企画で、同社のYouTubeでは動画も配信。コロナ禍で不安に包まれる世の中の希望になるべく、ありのままの自分をさらけ出した。

 短髪の池江が白シャツを着て大きな瞳を真っすぐ前に向けている。白血病からの復活を目指す中、自身のインスタグラムとツイッターで初めてウイッグを外した姿を公開。

 直筆サインを添え「今日、皆さんに初めてこの姿をお見せします。私にとっては生きていることが奇跡です。1年前、私は自分自身との戦いに絶対負けないと誓いました。(中略)現在、世界中が不安でつらい日々を送っています。このメッセージがアスリートの仲間にとっても、また同じような苦難と戦っている誰かにとっても、小さな希望になればうれしいです」とメッセージを発信した。

 昨年2月12日にツイッターで白血病を公表。同12月17日に退院し、通院治療に切り替えている。24年パリ五輪出場を目標に掲げ、2月には陸上での軽めのトレーニングを再開。3月には406日ぶりにプールに入った。コロナ禍により、現在は水中での練習はできていないが、自宅で自主トレに励んでいる。

 この日は「SK―2」とのパートナーシップ契約締結が発表された。同ブランドのYouTubeでは1分41秒の動画も配信。昨年2月に病気が判明した後、抗がん剤の影響で髪が抜けていた時期があった。池江はありのままの自分をさらけ出し「髪の毛がないことが恥ずかしいことじゃないし、自分の今のこの髪の毛、この自分自身に誇りを持っている。自分がきれいと思えばそれがきれいだと思うし、かわいいと思えばかわいいと思うし、人と比べるようなものではないんじゃないかな」と語っている。

 一連の企画は池江の「今のありのままの自分を見てもらいたい」との思いで実現した。コロナウイルス感染拡大後はSNSで「スーパーなどでの買いだめへの危惧」「献血の呼び掛け」などを発信し、サッカー元日本代表の本田圭佑が開始した音声コンテンツ「Now Voice(ナウボイス)」にも参加。生きる幸せをかみしめながら、今できることに全力を注いでいる。

  【池江のこれまで】
 ▼19年2月12日 ツイッターで白血病を公表。
 ▼同3月6日 「思ってたより、数十倍、数百倍、数千倍しんどいです」と心境を告白。
 ▼同13日 「まだまだ諦めないぞー」と東京五輪出場への思いをつづる。
 ▼同4月2日 日本選手権を欠場。
 ▼同8日 日大へ入学。
 ▼同5月8日 公式サイトを開設。「現在、治療は順調に進んでいます」と報告。
 ▼同6月5日 公式サイトで5月下旬の一時退院を報告。
 ▼同7月4日 19歳の誕生日。「良い日をたくさん増やしていきたいです」とつづる。
 ▼同9月6日 日本学生選手権を観戦。白血病公表後、初めて公の場に現れる。
 ▼同12月17日 退院し、24年パリ五輪を目指す意向を表明。
 ▼20年2月8日 病気発覚から1年。「前に向かって突き進んでいきます!」とつづる。
 ▼同19日 報道ステーションに出演。元プロテニス選手でスポーツキャスターの松岡修造氏と対談する。
 ▼同3月17日 公式サイトなどで406日ぶりにプールに入る姿を公開。
 ▼同5月9日 NHKスペシャル「ふり向かずに 前へ 池江璃花子 19歳」が放送され「限界までチャレンジしたい」などと語る。

 《笠井アナ闘病の励みに》池江に勇気をもらったのが、フリーアナウンサーの笠井信輔(57)だ。昨年12月、同じ血液の病気である悪性リンパ腫を公表して入院。その2日前に池江が退院したことから、闘病の大きな励みとしてきた。4カ月にわたる治療を受け、先月30日に退院。今月9日に放送された池江を特集したNHKスペシャルも視聴したという。仕事復帰となった同15日のラジオ番組では「僕より症状はきついはずですが、“復活して次の次のオリンピックを目指す”というのを見た時は泣きました」と話していた。

 ◆池江 璃花子(いけえ・りかこ)2000年(平12)7月4日生まれ、東京都出身の19歳。淑徳巣鴨高→日大。姉と兄の影響で3歳10カ月から水泳を始める。50、100、200メートル自由形と50、100メートルバタフライの5つの日本記録を保持。16年リオデジャネイロ五輪はリレーを含めて7種目に出場し、100メートルバタフライ5位。15、17年世界選手権代表。18年のジャカルタ・アジア大会で6冠に輝いた。

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