アテネでの聖火引き継ぎ式 アトランタ五輪競泳代表・井本直歩子さんが参加、ギリシャで難民教育支援

[ 2020年3月18日 21:16 ]

井本直歩子さん(1994年撮影)
Photo By スポニチ

 東京五輪・パラリンピック組織委員会の武藤敏郎事務総長は18日夜に都内で会見し、19日にギリシャ・アテネで開かれる五輪聖火の引き継ぎ式の詳細を明らかにした。当初は元柔道の野村忠宏氏と元レスリングの吉田沙保里さんが聖火ランナーとしてパナシナイコ競技場を走るなどの式典が予定されていたが、新型コロナウイルスの感染拡大によりギリシャ政府が入国制限を実施したため、日本からの参加を断念。代わりに、競泳の1996年アトランタ五輪代表で、現在はギリシャで難民の教育支援に従事している井本直歩子さんが“日本代表”として聖火を引き継ぐことが決まった。

 式典は約25分間と大幅に簡素化され、渡航を断念した組織委員会の森喜朗会長や野村氏、吉田さんのビデオメッセージが流れることになった。競技場内ではギリシャ人2人による聖火リレーが行われ、聖火皿へ火が移されたあと、みこがトーチに点火。ギリシャ・オリンピック委員会のカプラロス会長(IOC委員)から井本さんへ聖火が引き継がれる。

 聖火を日本へ移送する特別機は18日に羽田空港を出発。ランタンに移された聖火をアテネで積み込み、20日に宮城・航空自衛隊松島基地へ到着する予定だ。

続きを表示

2020年3月18日のニュース