桃田 事故のケガまだあった…右眼窩底骨折が判明、全治3カ月「羽根が2つに見える」3月復帰断念

[ 2020年2月9日 05:30 ]

バドミントンの桃田賢斗
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 1月に遠征先のマレーシアで交通事故に巻き込まれて負傷したバドミントン男子シングルス世界ランキング1位の桃田賢斗(25=NTT東日本)が8日、右目の眼窩(がんか)底骨折の手術を行った。所属のNTT東日本が発表した。執刀医の見解では全治3カ月を要する見通しで、出場を目指していた3月11日開幕の全英オープン(バーミンガム)の参加は取りやめる。日本男子初の金メダルを目指す東京五輪にも影響が及ぶことは必至となった。

 東京五輪を控える日本スポーツ界に、衝撃が走った。日本勢で金メダルに最も近いとされる桃田が、右眼窩底骨折により手術を受けた。執刀医の見立てでは全治3カ月。五輪出場を確実にしているトップランカーが、再び静養を余儀なくされた。

 桃田は1月13日にマレーシアでの交通事故により顔面3カ所の裂傷、全身打撲を負った。帰国直後の精密検査では「身体面に異常なし」の診断を受け、静養を経て3日夕から都内で始まった日本代表合宿で練習を再開したばかりだった。だが、4日から別メニューでの練習を再開した際に「羽根が2つに見える」と違和感を訴えたという。

 ラケットスポーツの生命線である視力に影響が及んだことで、日本バドミントン協会とNTT東日本が協議の末、桃田は5日に代表合宿を離脱。7日に専門病院で目に特化した精密検査を受けて骨折が判明し、手術に踏み切った。執刀医の見解では早ければ1週間で退院できるというが、当面は治療に専念する。日本代表の朴柱奉(パク・ジュボン)ヘッドコーチは日本協会を通じ「今後に関しては手術後の経過を見て決めていくことになると思いますが、焦らず回復に専念してほしい」とコメントした。

 完全復活までは3カ月を要することとなり有力選手が集う3月中旬の全英オープンでの実戦復帰プランは白紙に戻った。今後の焦点は、7月7日付の世界ランキングに基づく東京五輪のシード権の行方。世界1位となり、第1シードを手中にすることができれば1次リーグを優位に進めることができる。桃田は昨年の快進撃により全英オープンを欠場してもトップの座は変わらないが、復帰時期が遅くなればその点差は縮まっていく。日本協会関係者は「全英以降も白紙の状態」とした。

 1月の交通事故で運転手を務めたマレーシア人は、ほぼ即死の状態だった。その後部座席に座っていた桃田はPTSD(心的外傷後ストレス障害)の懸念が不安視されていたが、影響は視力にも出ていた。今はトップランカーの回復をただ待つしかない。

 ▽眼窩底骨折 眼窩底と呼ばれる、眼球を下から支えている薄い骨が折れること。交通事故のほか、目に手や膝、ボールが当たるなど強い衝撃が加わって起きる。物が二重に見える「複視」、目がくぼむ「眼球陥没」などの症状がある場合に手術が行われる。複視の改善には数週間から数カ月かかるとされる。

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