【砂村光信 視点】FWのスクリューパスが「ニューメイジ」象徴

[ 2019年12月2日 08:17 ]

関東大学ラグビー 対抗戦グループA   明大36―7早大 ( 2019年12月1日    秩父宮 )

<早大・明大>突進する明大・児玉(中央)=撮影・吉田 剛
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 今季の早大はSO岸岡を中心に相手のギャップを突くアタックを仕掛けてくる。だが、明大のディフェンスは1人が飛び出すのではなく、全員が「面」となって相手を追うことでギャップをつくらなかった。早大をよく研究していたのはもちろんだが、FWがバックスの位置、あるいはバックスがFWの位置にいても同じプレーが可能で、連係もできている。早大は生命線を断たれ、攻撃が横流れになっていった。

 攻撃で言えば今季の明大はFWもスクリューパスを放れるようになり、よりワイドな展開が可能となった。今までのFWなら前が空けば突っ込むだけだったが、パスのスキル上達に加えて周囲からの声に耳を傾けている証拠だ。田中監督が目指す「ニューメイジ」のスタイルだと思う。

 ボールを保持した時の明大の強さは群を抜いており、大学選手権も大本命だ。東海大はセットプレーが強いだけに、真野と丸山の両SOをどう使うかが鍵。早大は外国人留学生3人を擁する天理大戦が予想される準決勝が一つのヤマとなる。(元U―23日本代表監督)

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