元日本代表、東海大監督・陸川章氏 八村、レナードのように「MVP獲る選手に」

[ 2019年6月23日 10:00 ]

デューク大戦でシュートを放つゴンザガ大の八村(左)
Photo By ゲッティ=共同

 【日本人初NBAドラフト入団 八村塁TIP OFF(中)】元日本代表で、東海大の監督を務める陸川章氏(57)は日本から八村の活躍を見守る一人だ。かつて東海大に勧誘した八村について「3年生になって、自分が引っ張らないといけないという自覚が出た。デューク大に勝って、相当な自信をつけたと思う」と精神面の成長を強く感じている。シーズン序盤の11月、ハワイでの招待大会決勝でゴンザガ大はスター選手をそろえる名門デューク大を撃破。この試合で20得点と活躍したことが一つの転機になったとみている。

 大学1年目は英語力も追いつかず、プレータイムはわずかだった。2年になって6番手としてプレーし、1試合平均11・6得点。そして3年ではエースとして平均19・7点を取るまでになった。「元々パワープレーを含めてオールラウンドにプレーできたが、大学でアウトサイドの技術が伸びた。シュートの確率が上がり、ドライブもうまくなった」。課題と指摘されることが多い3点シュートも、3年時には36本の試投数ながら41・7%の高い成功率を残している。

 大学ではインサイド中心のパワーフォワードでプレーした。ウィザーズではより外でのプレーが求められるだろう。「(リバウンドやブロックショットなど)ボールへの反応は米国人に負けていない。守備もできる。ボールプッシュ(運び)もできる。スモールフォワードでプレーできる」と太鼓判を押す。

 ほぼ同じ2メートル超の身長や身体能力の高さからカワイ・レナードに例えられることが多い。今季ラプターズを初制覇に導き、ファイナルMVPに輝いたスモールフォワードだ。「最初レナードは守備の選手だったが、攻撃面でも成長して優秀なスコアラーになった。タイプは似ている。八村もこれからさらに成長していくと思う。MVPを獲る選手になってほしい」。陸川氏の目には数年後の八村とレナードがダブって映っている。

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