八村 7・7デビューいきなり怪物決戦!?ペリカンズ戦でドラフト全体1位ザイオンと

[ 2019年6月23日 05:30 ]

ウィザーズ本拠地に到着し、ポーズをとる八村
Photo By ゲッティ=共同

 米プロバスケットボールNBAは21日、サマーリーグの日程を発表した。ドラフト会議でウィザーズから日本人初の1巡目指名(全体9位)を受けた八村塁(21=ゴンザガ大)は、7月6日(日本時間7日)のペリカンズ戦でデビューすることが濃厚。全体1位指名された怪物ザイオン・ウィリアムソン(18=デューク大)とのマッチアップがいきなり実現する可能性が出てきた。

 最高の舞台が整いつつある。NBAのサマーリーグ日程発表を受け、ウィザーズの公式サイトは「サマーリーグでは1巡目指名した八村塁のデビューが目玉となる」とアップした。ウィザーズの初戦は7月6日のペリカンズ戦。八村が注目のデビュー戦で、いきなりウィリアムソンと対決する可能性が出てきた。

 運命の巡り合わせだ。20日のドラフト会議の超目玉だった18歳のウィリアムソンは前評判通り、全体1位で指名された。“レブロン2世”の異名を持つ怪物だが、同じパワーフォワードとスモールフォワードが主戦場の八村にとっては、自身の評価を高めてくれた存在でもある。

 ゴンザガ大は昨年11月の招待大会の決勝でデューク大と対戦。八村はウィリアムソンとマッチアップした。20得点7リバウンド5アシスト3ブロックの活躍で89―87の勝利に貢献。大会MVPにも輝き、一躍ドラフト1巡目指名の有力候補に浮上した。プロデビュー戦で再戦が実現すれば、話題性は抜群だ。

 この日の八村は本拠地ワシントンのキャピタルワン・アリーナで入団会見に臨んだ。会場到着時は大勢の球団職員に出迎えられ、背番号9のユニホームを両手で掲げてスコット・ブルックス監督らと記念撮影に納まった。実際の背番号は決まっておらず「今回は指名順位の9。(正式番号は)リクエストしている」と説明。外壁や屋内に設置された多数のモニターには、チームの帽子をかぶりほほ笑む八村と「八村塁選手、(ワシントン)DCへようこそ」という日本語も映し出された。

 地元メディアら50人超の報道陣の前で、八村は「何とも言えない2日間。(1巡目指名が)どれだけ大きいことか実感できた。(今後は)ビジネスも入ってくるが、バスケが最優先。守備も攻撃もできる。持ち味であるミドルシュートや、リバウンドからボールを運べるところを見てほしい。日本人アスリートの顔になっていけたら」と力を込めた。3歳年下のライバルを、再び踏み台にするイメージはできている。

 ▽サマーリーグ 主に新人や若手、NBA契約を目指す招待選手らが出場する大会。今年は7月5日に開幕し、11日間で計83試合が行われる。中国代表、クロアチア代表を含めた全32チームが序盤に4試合を戦い、成績上位8チームが決勝トーナメントに進出。予選ラウンド敗退チームも敗者復活戦をプレーするため、最低5試合は行う。

続きを表示

この記事のフォト

2019年6月23日のニュース