大坂なおみ 苦しみながら2回戦へ「今までの人生の中で最もナーバスになった試合」

[ 2019年5月29日 05:32 ]

テニス全仏オープン ( 2019年3月29日    パリ・ローランギャロス )

第2セット、必死にボールを追う大坂なおみ(撮影・小海途 良幹)
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 女子シングルス1回戦で第1シードの大坂なおみ(21=日清食品)は世界ランキング90位のアンナ・シュミエドロバ(24=スロバキア)に0―6、7―6、6―1で逆転勝ちした。苦しみながら、2年連続の2回戦進出を決め「今までの人生の中で最もナーバスになった試合。世界1位で初めてグランドスラムを迎えたことや(センターコートの)フィリップ・シャトリエで初めてプレーしたことも影響したと思う。とてもタフな試合だったが、勝ててうれしい」とホッとした表情を浮かべた。

 日本勢として4大大会に初めて第1シードで臨んだが、相手の3倍近い38回の凡ミスを犯すなど女王の貫禄は皆無。第1セットは1ゲームも奪えずに0―6で落とした。第2ゲームも波に乗れず、相手に2度のサービングフォーザマッチ(サーブをキープすれば勝利)を与えたが、意地の連続ブレークで窮地を脱出。タイブレークを7―4で奪取して流れを引き寄せると、第3セットは6―1で圧倒して1時間54分の戦いに終止符を打った。

 第2セット途中に雨による約9分の中断があった難しいコンディション。大坂は第2セットからユニホームを長袖に変えるなど体温調整にも苦心した。苦手のクレーコート。強風で赤土が舞い、表面に微妙な厚みの差ができたことで、場所によってボールの弾み方も違った。対応できずにショットがことごとく決まらず、日本語で「何で入らないのよ」とイラ立ちをあらわにする場面も。「実はコートでは日本語でよく不満を言っている。英語で言って理解されたくないから」と苦笑いした。

 昨夏の全米、1月の全豪に続く4大大会3連覇に望みをつないだ。2回戦は世界ランキング43位のビクトリア・アザレンカ(29=ベラルーシ)と対戦する。12、13年と全豪を連覇し、世界ランキング1位に就いた実績もある実力者だ。対戦成績は1勝1敗。直近の対戦は18年5月のイタリア国際で、大坂が6―0、6―3のストレート勝ちしているが「彼女は最近良いプレーをしているし、去年と同じような試合にはならない。難しい戦いになると思う」と警戒した。

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2019年5月29日のニュース