みなみドタバタ渡米 ぶっつけ初メジャーで勝っ飛ばす!

[ 2019年5月29日 05:30 ]

全米女子オープン出場のため、米国へ出発した勝みなみ(撮影・黒田 健司郎)
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 30日に開幕する女子ゴルフの最高峰、全米女子オープン(サウスカロライナ州、CCチャールストン)に出場が決まった勝みなみ(20=明治安田生命)が28日、成田空港発の航空機で米国へ出発した。先週の国内ツアーで今季2勝目を挙げ、最新の世界ランクで46位に浮上。同50位以内に与えられる出場資格を得た。直前の渡米にはなったが、勝は超前向きな姿勢で初メジャーに臨む。

 憧れの初メジャー、初の米本土上陸を前にしても、勝はリラックスした表情で出国カウンターに姿を見せた。米ツアーは4月のロッテ選手権(ハワイ州)以来。「とにかく楽しみ。先週勝ったのは、(メジャーで)勉強してきなさい、ということだと思います。自分らしく頑張るだけですね」と意気込んだ。

 慌ただしい出発だった。20日付の世界ランクは54位。50位以内に全米女子オープンの出場資格があることを先週の中京テレビ・ブリヂストン・レディースの直前に知った。その時点ではピンとこなかったが、2日目の25日に62をマークし一気に首位に浮上すると、ひそかに航空便を予約。最終日の26日に今季2勝目を挙げ、27日付ランクで50位以内に入ることが濃厚となった。

 主催者から「出場オメデトウ」の連絡を受けたのは27日の午前10時。その翌日に出発する強行軍だったが、「たぶん準備は完璧。パスポートは持った。ゴルフボールも2ダースあれば大丈夫でしょう」と笑顔を絶やさなかった。

 コース入りは現地28日の午後。情報も乏しく、調整は29日にプロアマ戦の合間を縫って練習ラウンド(ハーフ)を行うだけで30日の開幕を迎える。まさに駆けつけメジャーだが、「いろんな選手のプレーを見て、感じ取ってきたい。自分らしく、笑顔で楽しくラウンドできれば結果はついてくる」と前向きだ。

 現地ではハンバーガーを楽しみにしているが、3週前の国内メジャーでは脂っこいものを食べたことが原因で棄権。「胃を悪くしないように…」と笑わせた。同じ黄金世代の畑岡らライバルとの対決にも注目が集まる中、「人は人。自分のプレーをやり切る」と気負いはない。どこまでも自然体を貫き、機上の人となった。

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2019年5月29日のニュース