今大会がプロデビュー戦の中野恵里花 首位に2打差の5位スタート

[ 2019年4月12日 22:07 ]

女子ゴルフ スタジオアリス女子オープン 第1日 ( 2019年4月12日    兵庫県三木市の花屋敷ゴルフ倶楽部・よかわコース=6316ヤード、パー72 )

<スタジオアリス第1日>初日2アンダーと好発進の中野恵里花は笑顔でホールアウト(撮影・井垣 忠夫)
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 今大会がプロデビュー戦の中野恵里花(19=フリー)が3バーディー、1ボギーの70で回り、首位に2打差の2アンダー、5位と本人もビックリの好スタートを切った。元世界ランク1位の韓国・申ジエ(30=スリーボンド)とプロ9年目の福山恵梨(26=フリー)が4アンダーで首位を併走。ツアー通算3勝の菊地絵理香(30=オンワードホールディングス)と小橋絵利子(30=RSK山陽放送)の2人が1打差の3位につけている。

 京娘らしく物腰は柔らかだ。中野は穏やかな口調でプロデビュー戦の初日を振り返った。

 「楽しかったです。ギャラリーの中でプレーするのは大好きです。緊張はしましたけどよくできた方やと思います」

 初挑戦だった昨夏のプロテストは最終まで進んだものの8打足りずに不合格。TP(トーナメント・プレーヤー)単年登録して臨んだ昨秋のツアー予選会も64位と今季前半戦出場の目安となる35位には遠く及ばなかった。今季の賞金ランク上位30人中11人が欠場した今大会にはウエーティングで出場する幸運を得た。当然、裏街道である10番からのスタートとなったが、18、4番とともに12メートルのバーディーパットを沈めてひょっこり上位に顔を出した。

 「心理学の勉強がしたかったんです。心の動きが体の動きにどう影響するか知りたくて」と野球の強豪として知られる京都・龍谷大平安高校卒業後は龍谷大文学部哲学科に進んだ。ゴルフに専念するため現在は休学中だが、この日はそうした勉学を経て習得した4秒で吸って7秒で吐く呼吸法やキャディーとの積極的なおしゃべりによって緊張の1日を克服。アマチュア時代は2戦いずれも予選落ちと歯が立たなかったプロツアーで初めてアンダーパーをマークする会心のゴルフを見せた。

 ツアー予選会の順位から今後もウエーティングや主催者推薦選考会(マンデートーナメント)からのツアー競技へのアプローチが続く。「まずは予選を通過して10位以内を目指します。リランキングもありますから」今季から11月に実施されることになったプロテストに再挑戦する予定だが、その前に。前半戦終了時点のリランキングをクリアして賞金シード獲得という大きな目標へ。残り2日間も背水の陣で臨む。
 
 ◇中野 恵里花(なかの・えりか)2000年(平12)1月25日生まれの19歳。京都府宇治市出身。両親の勧めで小学校4年(9歳)の時にゴルフを始める。宇治中3年の日本ジュニアで4位に入賞。その後、地元京都の龍谷大平安高から龍谷大に進む。身長1メートル57、体重は未公開。血液型O。好きなクラブはドライバーとパター。趣味はアニメ。気分が落ち込んだ時はセーラームーンのYouTubeで元気を取り戻す。

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2019年4月12日のニュース