北尾さん 関係者が素顔明かす「角界を去ってからは別人のように優しかった」

[ 2019年3月30日 05:30 ]

亡くなった北尾光司さん

 数々のトラブルを巻き起こし暴れん坊のイメージが強い北尾氏だが、「角界を去ってからは別人のように優しかった」と関係者は明かす。

 03年に立浪部屋にアドバイザーで復帰してからは「報酬はいらない。今でも相撲が好き」と後輩の指導にも熱心だった。特に気に掛けていたのは当時三段目だったモンゴル出身の猛虎浪。自身の経験から力士の心構えを叩き込んだ。猛虎浪は後に幕内まで出世。「関取になれたのは北尾さんの影響が大きい。古巣への恩返しの思いも込められていた」(関係者)。

 部屋復帰とともに相撲協会との溝も埋まった。化粧まわしも寄贈し、横綱会への出席も許されたという。80年代、既に北尾氏はパソコンを使いこなし、出稽古に行っても「気分が乗らない」時は部屋の2階で寝る“新人類”だった。「(当時の)師匠と折り合いが悪かっただけ。実際接すると普通の人だった」と関係者は早すぎる死を惜しんだ。

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2019年3月30日のニュース