白鵬 連合稽古で貴景勝、玉鷲に28勝 2場所連続休場からの再起へ 仕上がり順調

[ 2019年3月6日 05:30 ]

二所ノ関一門の連合稽古で汗を流す白鵬(右)と玉鷲
Photo By 共同

 大相撲春場所(10日初日、エディオンアリーナ大阪)に向けた二所ノ関一門連合稽古が5日、堺市の尾車部屋で行われ、一門外から横綱・白鵬(33=宮城野部屋)が参加した。大関昇進を目指す貴景勝(22=千賀ノ浦部屋)、玉鷲(34=片男波部屋)を指名して29番取り、28勝1敗。2場所連続休場からの再起に向けて、順調な仕上がりぶりを披露した。

 強さばかりが際立った。白鵬が二所ノ関一門の連合稽古に参加するのは、17年夏場所の前以来。午前10時前から約30分間、土俵を占拠して28勝1敗。「やれる余力を残して終わった感じ。自分の中では15番くらいの感じ」。2場所連続休場中ということを感じさせない順調な仕上がりに余裕の口ぶりだった。

 「2人には先場所負けているし、勢いのある人と稽古をしたかった」と、昨年九州場所を制した貴景勝、初場所優勝の玉鷲を相手に選んだ。最初に指名した貴景勝にはいきなり押し出されたが、2番目からは左右からの投げ、相手の動きをよく見ての突き落としなどで17連勝。玉鷲には11戦全勝だった。「ちょっと運をいただく」という理由もあって過去2場所の主役を選んだ中、2人を圧倒し「いい稽古になった」と納得した。

 昨年10月に右膝、右足首の手術を受け、九州場所を全休。初場所は初日から10連勝を飾ったが、右膝に加えて左足首も負傷して14日目から途中休場した。直近の2年(12場所)で休場は7場所と、第一人者も故障がちになってきた。ただ、千秋楽まで出場した5場所のうち4場所で優勝しているとあって「ケガなく千秋楽を迎えられれば結果はついてくる」という自信もある。

 「最初と最後は大事。平成最後の春場所と(新元号の)夏場所は自分が引っ張らないといけない」。その視線は賜杯奪回だけに向いている。

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2019年3月6日のニュース