陵侑 日本人7季ぶりW杯連勝!個人総合でも首位

[ 2018年11月27日 05:30 ]

ノルディックスキー W杯ジャンプ男子 ( 2018年11月25日    フィンランド・ルカ )

W杯ジャンプ男子個人第3戦で優勝した小林陵侑(AP=共同)
Photo By AP=共同

 個人第3戦(ヒルサイズ=HS142メートル)が行われ、個人第2戦でW杯初勝利を挙げた22歳の小林陵侑(土屋ホーム)が1回目に140メートル、2回目に最長不倒の147・5メートルを飛び、合計310・4点で2連勝した。兄の27歳、小林潤志郎は(雪印メグミルク)は18位、46歳の葛西紀明(土屋ホーム)は38位。平昌季五輪ノーマルヒル覇者のアンドレアス・ウェリンガー(ドイツ)が2位、同五輪ラージヒル優勝のカミル・ストッフ(ポーランド)が3位だった。

 衝撃的な圧勝に観衆がどよめいた。小林陵は大飛躍を2回そろえ、飛距離換算で2位に12メートル以上の大差をつけた。2回とも飛距離、得点がトップと完璧な内容。平昌五輪の個人種目の金メダリストを両脇に従えて2日連続で表彰台の中央に立ち「断トツでうれしかった」と喜びに浸った。

 2回目はストッフが144メートル、ウェリンガーが145・5メートルとともにヒルサイズを越えて会場を沸かせた。だが最後に登場した小林陵は、さらに上をいった。1人だけ他の選手より2段も低いスタート位置から滑り出しながら、力強く踏み切ってぐんぐん伸び、ジャンプ台記録に並んだ。飛びすぎて尻もちをつきそうになりながら特大の飛躍を決め「楽しかった」と笑った。

 個人第1戦は2回目の着地で手をついて減点を受け、3位。前日の個人第2戦は1回の飛躍だけで争われた。それだけに「やっとまともに2本そろえて、いい結果が出た」と文句なしの快勝に頬を緩めた。日本人としては11〜12年の伊東大貴以来7季ぶりのW杯連勝で、まだ3試合ながら個人総合でも首位に立つ。「今は負ける気がしない」。勢いは止まりそうもない。

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2018年11月27日のニュース