“女イチロー”山田が特別表彰 2年後五輪「集大成」へ意欲

[ 2018年11月27日 05:30 ]

日本女子ソフトボールリーグ表彰式に出席した山田(前列左から8人目)ら各賞受賞選手ら(撮影・尾崎 有希)
Photo By スポニチ

 「第51回日本女子ソフトボールリーグ」(日本ソフトボール協会、日本女子ソフトボール機構主催、スポーツニッポン新聞社後援)の表彰式が26日、東京都文京区の東京ドームホテルで行われた。今季、リーグ戦通算400安打を達成した日立の山田恵里外野手(34)がリーグ特別表彰を受け、日本ソフトボール協会の徳田寛会長からトロフィーが贈られた。最高殊勲選手賞はトヨタ自動車のモニカ・アボット投手(33)が受賞した。

 ソフトボール界で“女イチロー”の異名を取る山田は、10月13日のトヨタ自動車戦で通算400安打を達成した。

 「今年17年目のシーズンでしたが、(これまで)たくさんの方に指導していただきましたし、ライバルや仲間たちと17年間やってきた結果だと思っています」

 年間22試合、7イニング制と打席に立つ回数が少ない中でのこの記録は、まさに偉業だ。小学1年から中学3年まで野球で磨いた打撃センスとともに、常に第一線で戦える体力があってこそ実現できた。

 ただ、08年北京五輪での金メダル獲得以降、目標を見失い引退を考えたことは何度かあった。「たくさんの人がソフトボールを続けていたしいろいろな方の支えがある」と気付いたことで選手生活を続けてきた。

 来年は東京五輪を1年後に控えた大事なシーズン。「自分自身、五輪に出られると決まったわけではありませんが、集大成に向かって今、何が必要なのかを考えながらやっていきたい」。安打製造機の目はしっかりと2年後に向けられている。

続きを表示

この記事のフォト

2018年11月27日のニュース