初日首位の藤田「世界基準のコースセッティング」で圧巻8バーディー

[ 2018年10月11日 20:48 ]

男子ゴルフツアー 日本オープン第1日 ( 2018年10月11日    神奈川・横浜CC )

日本オープン第1日 17番、第2打を放つ藤田(撮影・沢田 明徳)
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 ツアー通算18勝の藤田寛之(49=葛城GC)が、6連続を含む8バーディー、1ボギーの64で回り首位発進した。今季は賞金ランク67位と低迷しているが、師匠の芹沢信雄(58)のアドバイスで復調のきっかけをつかんだ。宋永漢がソンヨンハン「(27=韓国)らが首位に並ぶ。13年マスターズVのアダム・スコット(38=オーストラリア)は3打差の11位。石川遼(27=CASIO)は70で44位と出遅れた。

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 藤田が圧巻のバーディーラッシュを見せた。4番で1・2メートルのパットを決めたのを皮切りに5番で5メートル、6番でチップイン。8番で4メートル、そして9番で1・5メートルを沈めて、日本ゴルフツアー機構に記録が残る99年以降では、大会最多となる6連続バーディーを奪った。

 「スコアから言うと120点です。最近の自分の調子では出るスコアではないので、まさかこんなスコアが出るとは予想していなかったです」

 以前の日本オープンはフェアウェーが狭く、長いラフに阻まれ好スコアが出ないようなセッティングが主流だった。そのため優勝争いはパープレー前後で、我慢比べのような展開になった。

 しかし、その傾向にも最近は変化が出てきた。今大会もフェアウェーは狭められておらず、ラフも決して長くない。しかも前日の雨でグリーンが止まりやすくなり、初日から7アンダーが3人、アンダーパーで回ってきた選手が52人もいるバーディー合戦の様相を呈している。

 そうした状況に関係者の中には「日本オープンらしくない」と不満の声も出るが、藤田は「(確かに)いつもとは違いますよね。でも自分はこれが世界のスタンダードだと思います。全米オープンでもリンクスでやったり、年によって(セッティングが)違う。日本も世界基準というか、世界の技を駆使しないと(うまく)できないようなコースセッティッグがもっとあるべきだと思う」と賛同する。その上で「元々あった日本オープンのようなギュッと締め付けるメジャーがあってもいいとは思いますけど時代は変わってきている。こういった(今週のような)セッティッグとかコースは素晴らしいと思います」と感想を述べていた。

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