中田ジャパン 1次全勝へ快勝発進“サオリン2世”黒後がけん引

[ 2018年9月30日 05:30 ]

バレーボール女子世界選手権第1日 ( 2018年9月29日    横浜アリーナほか )

<日本・アルゼンチン>第1セット、スパイクを決める黒後
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 世界ランク6位の日本が同11位のアルゼンチンを3―0で下し、目標に掲げる1次リーグ全勝に向けて幸先の良いスタートを切った。日本は“サオリン2世”20歳の黒後愛(東レ)を先発起用。第1セットは黒後のバックアタックなど多彩な攻撃で25―15で先取、第2セットも黒後はサービスエースを決めるなど若い力がチームを引っ張った。日本は30日、同8位のオランダと対戦する。

 1次リーグ首位突破に向け、中田監督の「全勝する」という指令に20歳の若きエース黒後が躍動した。試合当日に先発を伝えられても動じない強心臓の持ち主は「全然緊張しなかった。みんな味方みたいで楽しかった」とプレーとコメント両方で観客のハートをわしづかみにした。

 アジア大会では4位に終わった。東京五輪でメダルを目指す日本は一敗地にまみれたかに見えたが、「悔しい思いを世界バレーでぶつけたい」というサオリン2世が悪い流れを断ち切った。木村沙織が活躍した10年大会を黒後はテレビ観戦していた。14年大会も木村の姿が目に焼き付いている。「木村選手はずっと見てきた存在。どの試合でも存在感があるし凄く憧れていた」。木村ばりの存在感を開幕戦で見せつけた。

 10年大会でメダルを獲得した日本は、2年後のロンドン五輪でも銅メダル。中田監督は「予選ラウンドは1位通過。2位でも3位でもいいというのは考えていない」。東京への“メダルロード”は好スタートとなった。

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2018年9月30日のニュース