絵理香 悲願初Vへ奪首、雨も「前向き」67“三度目の正直”だ

[ 2018年9月30日 05:30 ]

女子ゴルフツアー 日本女子オープン第3日 ( 2018年9月29日    千葉CC野田C=6677ヤード、パー72 )

日本女子オープン第3日 通算10アンダーでホールアウトし笑顔の菊地(撮影・沢田 明徳)
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 トップと4打差の7位から出た菊地絵理香(30=オンワードホールディングス)が7バーディー、2ボギーの67と伸ばし、通算10アンダー、206で柳簫然(28=韓国)とともに首位に立った。最終日は悲願の初制覇を目指す。2位から出た2連覇中の畑岡奈紗(19=森ビル)は71で4位に後退したものの、首位と2打差に踏みとどまった。

 雨が降り続く難しいコースコンディション。上位勢が伸び悩む中、ぐんぐんスコアを伸ばした。この日のベストスコアとなる67をマーク。15番では10メートルのバーディーパットを沈めて力強く右拳を握り、クールな菊地が闘争心をあらわにした。

 「今日は雨だったが、マイナスに考えずに前向きに捉えられた。今日の5アンダーは大きい」

 出だしの1番で、7メートルを沈めてバーディー発進。6番から3連続バーディーを奪うと、最終18番パー5では50ヤードの第3打を3メートルに寄せてバーディーフィニッシュした。首位に立っていた柳簫然に並んでホールアウト。「満足いく一日?」と聞かれ、「そうですね」とうなずいた。

 前週のミヤギテレビ杯ダンロップ女子OPでは、東北高の後輩・大江の優勝に勇気をもらった。菊地の身長は1メートル57で、大江も1メートル53。「パワーゲームが主になっている中、彼女も私も飛距離がそんなに出ない方。彼女の優勝は刺激になりました」。この日は雨で芝が濡れ、通常よりも飛距離が出ない状況。ティーショットの平均飛距離が81位の229ヤード(29日時点)の菊地は「長い番手を使うことが多かった」と、適切なマネジメントで好スコアを生み出した。

 今大会には因縁がある。13、15年では最終日に首位に立ちながらも、優勝を逃した。特に15年では最終18番でボギーを叩き、プレーオフに突入して敗退。悔し涙を流した。今も「鮮明に覚えている」という苦い記憶だ。

 “三度目の正直”を目指す最終日最終組。「神経質にならずに、良い意味で鈍感にいけるかが大事」と菊地。同じ轍(てつ)を踏むつもりはない。

 ▼1位柳簫然 このコンディションの中で69は満足。最終日は3日間と同様に集中してプレーしたい。(2番で7メートルを沈めるなど4バーディー、1ボギー)

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