亜斗夢1差3位浮上、雨中の奮闘「最高。1000点あげたい」

[ 2018年9月30日 05:30 ]

男子ゴルフツアー トップ杯東海クラシック第3日 ( 2018年9月29日    愛知県 三好CC西C=7330ヤード、パー72 )

トップ杯東海クラシック第3日 ホールアウトし、ギャラリーの声援に応える重永。通算11アンダーで3位
Photo By 共同

 首位に5打差の5位から出た重永亜斗夢(30=ホームテック)が68の好スコアをマークし、首位に1打差の3位に浮上。4月の東建ホームメイト・カップに続くツアー2勝目へ好機を迎えた。池田勇太(32=フリー)とJ・パグンサン(40=フィリピン)が通算12アンダーで首位を並走。首位スタートの片山晋呉(45=イーグルポイントGC)は74とスコアを落とし、通算10アンダーの5位に後退した。

 精も根も尽き果てたという表情で重永が上がってきた。

 「最高でしょう。1000点あげたいくらいです」。冷たい雨の中、我慢に我慢を重ねた68。この日の平均ストロークが3・422と最も難易度の高い16番パー3では右バンカーからの第2打を60センチに寄せるスーパーショットでパーセーブ。開幕戦以来の2勝目へ手が届く位置まで順位を上げた。

 今季は持病の潰瘍性大腸炎が頻繁に顔を出している。かつて同じ病気を患った安倍晋三首相の主治医の診察も受けたが、勧められた座薬がショット時の踏ん張りに影響するため特効薬とはならず。体重は公称の60キロを大きく割り込み、立ちくらみも。飛距離は平均5ヤード落ちた。この日は腹痛を理由に大会を棄権する悪夢にうなされて目を覚ました。

 「でもやるからにはやりますよ。以前は病気だからダメと思ってましたけど今は病気だから頑張んなきゃと思ってます」。弱音が代名詞だった重永が今季国内開幕戦での初Vから変身。台風接近の三好で逆転Vを目指す。

続きを表示

2018年9月30日のニュース