高橋大輔、14年の引退会見で触れていた復帰の可能性

[ 2018年7月1日 14:54 ]

現役復帰について会見する高橋大輔(撮影・吉田 剛)  
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 フィギュアスケート男子の10年バンクーバー五輪銅メダリストで、同年の世界選手権を制した高橋大輔(32)が現役復帰を発表した。午後8時半から取材に応じ、自らの言葉で思いを語る。

 高橋が引退会見を行ったのは14年10月14日だった。ソチ五輪で6位に終わった後、右膝関節炎のため代表に選ばれていた同年3月の世界選手権を欠場。引退会見ではこのことに触れ、「現役最後の試合が五輪になって、世界選手権に出ることができなくて、ファンの方の心の準備がないままに引退して、申し訳ない」と話していた。

 そして、4年前の言葉とはいえ「現役に未練がないわけじゃない。チャンスがなくなったわけじゃない」と復帰の可能性も示唆していた。今回の決断について、所属事務所を通じて「17年の全日本フィギュアをテレビ放送業務で立ち合い“それぞれの立場、目標で全日本選手権を戦う選手たちの姿を見て感動し、この緊張感の中で戦いたい、滑りたい”と思うようになりました」と説明。4年前から抱いていた情熱の種火は、昨年末の全日本を境に勢いを増し、高橋の心を焦がした。

 引退会見で「ファンの方には“あんな選手”いたな、と頭の片隅に置いていただけたら」と控えめに話していた高橋。偉大な記録と鮮烈な記憶を残してきた“あんな選手”が、勝負のリンクに帰ってくる。

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