内村、まさかの鉄棒落下…予選落ち「練習不足」、幸いケガなし

[ 2018年7月1日 05:30 ]

体操全日本種目別選手権第1日 ( 2018年6月30日    群馬・高崎アリーナ )

鉄棒で落下し、決勝進出を逃した内村
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 予選が行われ、世界選手権(10〜11月、カタール)代表に決まっている内村航平(29=リンガーハット)は、鉄棒で落下して13・400点の18位に終わり、上位8人による1日の決勝に進めなかった。決勝で挑戦する予定だったH難度の「ブレトシュナイダー」を披露できず。谷川航(わたる、21=順大)、翔(かける、19=同)の谷川兄弟は残り3枠の代表入りを目指し、好演技を見せた。

 離れ技を決め着地に向かった内村が、終末技の直前に落下した。試合では初めて車輪中に手が滑り、マットに叩きつけられた。「滑って飛んだので、どうしようもない。練習不足」。大きなケガにはつながらなかったものの、実は危険な落ち方だった。佐藤コーチは「あと0・1秒、長く持っていたら首とか腰を痛めていた可能性があった。真下に落ちたから良かった。不幸中の幸いです」と説明。わずかな時間差が、内村を救っていた。決勝で披露するはずだったH難度の「ブレトシュナイダー」はお預けになったが、チャンスは残されている。「世界選手権の種目別決勝に残れば、確実にやりたい」。大舞台で成功させるため、精度を上げていく。

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2018年7月1日のニュース