錦織、韓国の新鋭に世界教える 4大大会男子初の日韓対決へ

[ 2017年6月3日 05:30 ]

テニス全仏オープン第6日 ( 2017年6月2日    パリ・ローランギャロス )

3回戦に向けて練習する錦織圭
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 男子シングルスで世界ランキング9位の錦織圭(27=日清食品)は、3日の3回戦で世界67位の鄭現(チョンヒョン、21=韓国)と初対戦する。2回戦の途中で右肩の治療を受けたが、2日は会場でいつもと変わらぬ練習をこなし、4大大会男子で初となる日韓対決への準備を済ませた。10度目の優勝を狙うラファエル・ナダル(30=スペイン)はストレート勝ちで3回戦に進んだ。

 腕をぐるぐる回す。大胸筋のあたりを手で押さえる。鄭現戦に向けた練習で、錦織は時折右肩を少し気にしながらも動きやショットそのものに不安は感じさせなかった。

 3回戦は4大大会男子で初の日韓対決。韓国には07年に世界ランキング36位まで上昇した李亨沢(イヒョンテク)がいたが、それに続く選手がなかなか出てこなかった。ジュニア・デビス杯では13、14年に準優勝するなど潜在能力は高いが、錦織は「韓国は14歳ぐらいまでは超強いイメージがある。それが急にいなくなっちゃう」と首をかしげた。ようやく現れたのが鄭現だ。錦織はアジアテニス界のリーダーとして「アジアが活気づくし、個人的にはうれしい」と日韓対決以上にホープの台頭を歓迎した。鄭現は13歳から2年間、IMGアカデミーに在籍しており「あの頃から才能はあった」というが、これまで接点はほとんどない。最近はモンフィス(フランス)らトップ選手も破っているだけに「活躍はしっかり見ている。ストロークがしっかりしているので、より長いラリーになる」と警戒した。

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