リーチ・マイケル NZから帰国 代表復帰に「連絡が来るまでドキドキ」

[ 2017年6月3日 20:47 ]

2年ぶりのラグビー日本代表復帰のため、ニュージーランドから成田空港に帰国したリーチ・マイケル
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 ラグビー日本代表に主将を務めた15年W杯イングランド大会以来、2年ぶりに復帰するリーチ・マイケル(28=東芝)が3日、スーパーラグビー(SR)チーフスでのプレーのために滞在していたニュージーランドから成田空港に帰国した。この日から福岡県宗像市で始まった代表合宿には、4日に合流する。

 家族をニュージーランドに残し、1人で帰国したリーチは代表復帰について「(招集の)連絡が来るまでドキドキした。日本のジャージーを着て、もう一度やりたい。最初に選ばれた時と同じ気持ち」と語った。東海大在学中の2008年に初キャップを獲得したリーチは、その後ジャパンの第3列に欠かせない選手として、これまでに通算47キャップを獲得。一方で14年からW杯までは主将を務め、心身ともに疲労がたまった。昨春は招集リストに名前が挙がりながら、SRでのケガもあり、結局招集を辞退。ジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチが初めて指揮を執った昨年11月も、故障はなかったものの招集を固持した経緯がある。

 リーチは「だいぶメンタルが違います。(代表を)離れて良かった。(6月の対戦相手が格下の)韓国だろうがシンガポールだろうが関係なかった」とし、代表復帰を渇望していた心の内を明かした。代表への意欲を「W杯で25%まで落ちて、(その後の)トップリーグのシーズンで19%まで下がった。(今は)100%まで行ってないけど、近い状態です」とも。すでにニュージーランド国内で報じられている通り、今季限りでチーフスを退団し、来季は「まだ何も話していない」としながらも、サンウルブズでのプレーも選択肢に入っているという。

 リーチが代表を離れている間に、FW第3列には松橋周平(リコー)や徳永祥尭(東芝)といった日本人の新戦力が台頭し、19年W杯までに日本代表資格の獲得が見込まれる外国出身選手がサンウルブズで活躍している。エディー・ジョーンズ前ヘッドコーチ時代からガラリと変わったチームカラーや戦術にフィットしなければ、いかにリーチと言えどもポジションは確約されていない。その点は本人も「まだ(試合の)メンバーに入っていない」と自覚。10日のルーマニア戦、17、24日のアイルランド戦については「もちろん全部出たい」と意欲を示し、再び桜のジャージーのために戦う強い覚悟を示した。

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2017年6月3日のニュース