松山 最後に世界4位の真価、ベストスコア67で11位フィニッシュ

[ 2017年4月11日 05:30 ]

米男子ゴルフツアー マスターズ最終日 ( 2017年4月9日    米ジョージア州オーガスタ オーガスタ・ナショナル・ゴルフクラブ=7435ヤード、パー72 )

マスターズ最終ラウンド、5番でバーディーパットを外した松山
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 世界ランク4位の真価を発揮した。松山がこの日ベストの67で回り有終の美を飾った。18番はグリーンを外したが、50センチに寄せる絶妙のアプローチでパトロンの大歓声を浴びた。だが、心から喜べるはずもない。6度目のオーガスタ。目指した高みには遠く及ばず、8打差の11位に終わった。

 「今までも悔しかったことはたくさんある。特別ではない」と強がったが、本音は違う。「(優勝を)期待されているとしたら応えられなくてすみません」。そう話す表情は悔しさでゆがんだ。

 「ティーショットが安定していたし、アイアンもチャンスにつけられた」。前日まで荒れていた1Wで2番パー5では340ヤードも飛ばしスコアを伸ばした。精度抜群のアイアンで後半のパー5で圧巻のショットを披露した。13番は残り231ヤードから5メートル、15番は残り206ヤードから3・5メートルに2オンし楽々バーディーを奪った。フェアウエーキープ率78・57%、パーオン率83・33%はともに2位と高水準だった。

 ただ、グリーン上ではこの日も苦しんだ。3パット2回で合計31パット。13番と15番のイーグルトライなど惜しいパットを何度も外した。4日間のパーオン時の平均パット数は1・94で49位。パットのスコアへの貢献度を示すストロークゲインドパッティングは50位だった。ショットには「(前日から好調が)続いているが、次の会場に行くと悪くなると思うので、応急処置じゃなくてしっかりしたものをつくりたい」と一定の手応えを感じているが、パットは「応急処置ができるレベルではない」と深刻だ。

 昨年10月から今年2月のフェニックス・オープンまで日米両ツアーなどで9戦5勝と絶好調だったが、以降は調子を落とした。前週のオフに立て直したものの優勝できるレベルに戻らなかった。

 ただ将来に向けた確信も得た。「3日目の後半と今日はいいショットが打てた。去年の年末くらいのパットができれば絶対勝てる自信はある。その状態が来年のここで来るように練習したい」と1年後の雪辱を誓った。

 ≪来季出場権獲得、賞金ランクは2位≫松山は12位までに与えられる来年の出場権を得た。賞金は23万3200ドル(約2590万円)で今季通算を約476万3000ドルとしたが、腰を痛めて今大会を欠場したダスティン・ジョンソン(米国)に次いで賞金ランキングは2位。ポイントも変わらず2位だった。最終ラウンドの67は、マスターズ通算22ラウンドで15年最終ラウンドの66に次ぐスコアだった。

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2017年4月11日のニュース