錦織 激勝発進“死の組”いきなり3時間34分 全豪7年連続初戦白星

[ 2017年1月17日 05:30 ]

全豪オープンテニス第1日 ( 2017年1月16日    オーストラリア・メルボルンパーク )

錦織圭(AP)
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 3時間超えの熱戦で4大大会初制覇への一歩を踏み出した。男子シングルス1回戦で、世界ランキング5位で第5シードの錦織圭(27=日清食品)は、世界45位のアンドレイ・クズネツォフ(25=ロシア)に5―7、6―1、6―4、6―7、6―2で勝利。第4セットのタイブレークを落としてフルセットにもちこまれたが、最後は底力を発揮。日本選手では伊達公子を抜いて単独2位となる4大大会通算61勝目を挙げた。18日の2回戦では世界72位のジェレミー・シャルディー(29=フランス)と対戦する。

 照りつける太陽と苦しい試合展開にオーバーヒート寸前だった。クズネツォフがベンチに戻るのを見て、錦織は自分の勘違いに気づいた。慌ててベンチに戻り、ごくごくとペットボトルの水を飲んで渇きを癒やした。

 「ボーッとしてましたね。スコアを数えるのを完全に忘れていた。あの時は5―5と思っていた。危なかった」

 第4セットのタイブレーク、5―2とリードしてから4連続失点で逆転されて5―6。そのセットポイントをしのぎ、なんとか6―6に追いついた場面。タイブレークでは6点ごとにコートを入れ替わる。錦織はチェンジコートだけでなく、セットポイントの危機にも気づいてなかったことになる。

 これまで過ごしやすい気候が続いていたメルボルンだが、この日は真夏の太陽が顔を出し、日中の気温は30度を超えた。炎天下に加え、クズネツォフのプレーも熱がこもっていた。「一番苦労した原因は彼のボールの質。あそこまでフラットで(回転をかけずに)打ってくる選手は少ない。それに対応できず、攻められる場面が多かった」

 フラット系の強打に苦しみ、第1セットは18本もの凡ミスを犯して自滅。「左右に振って球を散らすことを意識していた」と第2、第3セットで息を吹き返したかに見えたが、第4セットは結局タイブレークで落とした。「4セットで終わるべきだった。カムバックを許してしまった」。それでも最終セットはミスを5本に減らし、悪い流れを断ち切った。2度のブレークに成功して危なげなく勝ちきったが、試合時間は全豪オープンでは自身2番目の長さとなる3時間34分の大熱戦。初戦から消耗戦となった。

 「こういう試合が続くことはしたくないが、1試合目から長い試合で勝てたのは自信になると思う」と振り返る顔は真っ赤に日焼けしていた。開幕戦のブリスベン国際で左臀部(でんぶ)を痛めただけに、試合が長引けば再発の不安も募る。だが「フィジカル的には全く問題ない」と強調した錦織。全豪では過去3度の8強が最高成績。「もちろん優勝する気で臨んでいる」と頂点を見据えているなら、こんなところで燃え尽きるわけにはいかない。

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