五郎丸トゥーロン移籍後初先発フル出場「非常にうれしく思う」

[ 2016年11月15日 05:30 ]

パリ戦で突進するトゥーロンの五郎丸

 ラグビーのフランス1部リーグ「トップ14」のトゥーロンに今季から移籍したFB五郎丸歩(30)が13日(日本時間14日)、本拠地でのパリ戦に初先発してフル出場した。試合は31―12でトゥーロンが勝った。プレースキックの機会は与えられなかったが、ライン参加やキック処理で堅実なプレーを披露。来年6月初旬まで続く長いシーズンで、さらにチーム内での存在感を高めていく。

 15番をつけて、最後までピッチに立ち続けた。息を切らせながらノーサイドの笛を聞くのは、いつ以来か。トゥーロン移籍後2試合目で初の先発、初のホーム試合を終えた五郎丸は「初めてトゥーロンのファンの前でプレーできたことを非常にうれしく思うし、15番をつけて80分間プレーできたことをチームメートに感謝したい」と語った。

 日本時代は任されて当然だったプレースキックは他の選手に譲ったが、落ち着いたキック処理やライン参加で勝利に貢献した。前半14分にハイパント処理で相手のチャージに遭い、5月に手術した右肩を痛がるシーンがあったが「(接触プレーは)非常に激しかったが、チームメートがサポートしてくれてやりやすい」とワールドクラスのフィジカルの強さを発揮。同23分には相手陣で3人を引きずりながら前進してラックを形成。トライの起点をつくるなど、復活を印象付けた。

 正FBハーフペニーは19日に日本代表と対戦するウェールズ代表に招集されており不在。同日の敵地カストル戦も先発のチャンスをうかがう。

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2016年11月15日のニュース