山県、棄権で9秒台来季へ持ち越し 両太腿に張り

[ 2016年10月9日 05:30 ]

予選で力走を見せる山県亮太(右)
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 9秒台は来季に持ち越しだ。国民体育大会「2016希望郷いわて国体」第8日は8日、岩手県北上市の北上総合運動公園陸上競技場などで行われ、陸上の成年男子100メートルでリオデジャネイロ五輪400メートルリレー銀メダルの山県亮太(24=セイコーホールディングス)は予選を10秒48で通過した後、両太腿の張りで準決勝を棄権。自身のツイッターで「今回は大事を取らせてもらいました」と説明した。

 冷たい雨が降り続く中、山県はテーマを持って今季最終戦に臨んでいた。「寒くて雨でも、どうやって記録を出していくか意識していきたい」と予選後に話していたが、太腿は過去に肉離れをしたこともあって準決勝以降の出場を見合わせた。

 同じくリオ五輪リレーメンバーのケンブリッジ飛鳥(23=ドーム)は体調不良で予選を欠場。10秒01の自己記録を持つ桐生祥秀(20=東洋大)は、既にシーズンを終えている。今年も破れなかった“10秒の壁”。充実のオフを過ごし、17年こそ日本陸上界の夢を現実に変える。

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2016年10月9日のニュース