錦織 調子アゲアゲ8強!過去クレーで2敗の相手にストレート勝ち

[ 2016年4月22日 05:30 ]

準々決勝進出を決め、ガッツポーズの錦織(AP)

男子テニス バルセロナオープン

(4月21日 スペイン・バルセロナ)
 世界ランキング6位で第2シードの錦織圭(26=日清食品)が、大会史上3人目の3連覇に向けて順当にベスト8進出を決めた。3回戦では同33位のジェレミー・シャルディー(29=フランス)を相手に6―3、7―5で完勝。過去3勝2敗と対戦成績の拮抗(きっこう)している相手だったが、1時間23分でストレート勝ちを収めた。22日の準々決勝では同30位で第11シードのアレクサンドル・ドルゴポロフ(27=ウクライナ)と対戦する。

 相手のボールがネットにかかると、錦織は右手を握り締めてふうっと息を吐き出した。「自分のプレーは良かったと思う。最後に苦しんだが、ストレートで勝てて良かった」と満足げに振り返った。

 過去3勝2敗の相手だが、2敗はいずれもクレーコートで喫したものだった。「危険な選手。強気で攻めてくるし、強打もある。特にクレーだとショットまで時間ができて、思い切り打てる球が増える」。フォアハンドに自信を持つシャルディーは、強引な回り込みを多用してきた。錦織の第2サーブに対してだけでなく、ラリーの中でも、バックで打つよりもフォア側に動いて揺さぶられた。

 試合前に雨が降った影響でボールが水分を含み「少し重かった」という感触もあったが、錦織は相手のパワーに負けずに角度をつけたストロークで対抗。第1セットは第6ゲームで初めてつかんだチャンスでブレークに成功し、このセットを押し切った。第2セットは自らのサービスゲームを破られるたびに、直後にブレークバックに成功。要所でギアを上げて相手に流れを渡さなかった。

 開幕前の17日には、メッシもゴールを決めたカンプノウでのバルセロナの試合を観戦した。「ツアーでも一番好きな大会の一つ」というバルセロナでの生活を今年も堪能。そして今年はマイケル・チャン・コーチも同行している。3連覇に向けてまだまだ調子は上がってきそうだ。

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