5度マッチポイントしのいだ…錦織ぐったり「半分あきらめていた」

[ 2016年4月1日 09:10 ]

激闘を終え、モンフィスと抱き合う錦織(AP)

 テニスのマイアミ・オープン第10日は31日(日本時間4月1日)、米フロリダ州マイアミで行われ、男子シングルス準々決勝で、第6シードで世界ランキング6位の錦織圭(26=日清食品)はフルセットの末に4―6、6―3、7―6で同16位のガエル・モンフィス(29=フランス)を下し、2年ぶり4強進出。猛暑の中で2時間29分に及んだ死闘を終えた錦織は「メンタル的にも体力的にもきつかった」と疲労困ぱいの表情で言葉を絞り出した。

 第1セットは第1ゲームでいきなりブレークを許す苦しい展開。第4ゲームでブレークバックしたものの、直後の第5ゲームを落とし、4―6でこのセットを落とした。しかし第2セットは第4ゲームでブレークに成功するとそのまま押し切って勝負は最終セットへ。4―5の第10ゲームで0―40とモンフィスにマッチポイントを握られたがなんとかしのぎ、第12ゲームでもあと1ポイントまで追い詰められたが踏ん張ってタイブレークへ。タイブレークを7―3で制して歓喜の瞬間を迎えたが、錦織は膝に手をついてうつむき、疲れ切った表情。観客から総立ちで拍手を送られると、万感の表情で両手を挙げて声援に応えた。

 5度のマッチポイントをしのいでの勝利に「マッチポイントを取られた時は半分あきらめていたし、思い切って打つようにした」と話した錦織。「とてもいい内容で勝てることができた」と充実感を漂わせ、ニック・キリオス(オーストラリア)と対戦する1日(日本時間2日)の準決勝へ向けて「体をしっかり回復させて臨みたい」と意気込んだ。

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