馬場 数え35歳厄明け首位発進 昨年後厄「嫌なことたくさん」

[ 2016年4月1日 05:30 ]

1番、ティーショットを放つ馬場。69をマークして首位発進

女子ゴルフツアーヤマハ・レディース葛城第1日

(3月31日 静岡県袋井市 葛城ゴルフ倶楽部山名コース=6568ヤード、パー72)
 ツアー通算3勝の馬場ゆかり(33=SMBC日興証券)が5バーディー、2ボギーの69をマークし、笠りつ子(28=京セラ)と並んで首位発進した。後厄だった15年はシード落ちも経験するなど苦しんだが、オフに数多くのラウンドをこなし調子は上向き。厄明けの今季は復活を期す。前年優勝の渡辺彩香(22=大東建託)が70で回り、1打差の3位につけた。

 桜のつぼみが膨らんだ春の?城で、酸いも甘いもかみ分けたベテランが再び花を咲かそうとしている。首位発進を決めた馬場は「ショットが良かったし、パッティングも悪くなかった」と手応えを強調した。

 出だしの1番で残り155ヤードの第2打を6Iでグリーン左のエッジに乗せたが、そこからパターで5メートルをねじ込んでバーディー発進。5番パー5は残り81ヤードの第3打をAWで50センチにピタリとつけてスコアを伸ばした。 

 15年は後厄の年で、「嫌なことがたくさんあった」という。プライベートでは父・信弘さんが胃がんと診断され、本職のゴルフではトレーナーと意思疎通がうまく取れなくなり契約を解除。パッティングの不振にも陥った。ついには04年から保持してきた賞金シードを喪失した。

  厄の明けた16年はオフの過ごし方をガラリと変えた。これまでは1月にみっちりトレーニングをして、2月からクラブを握った練習をするのがルーティンだったが、「トレーニングはシーズン中もできるし、今年は晴れた日にはゴルフに行こうと思った」と友人やスポンサーとゴルフ場でラウンドすることを優先。1、2月で約40ラウンドをこなすうちに「調子が上がってきた」と昨季の悩みだったパットの違和感も改善された。

 開幕前に所属先のSMBC日興証券にあいさつに出向くと、「優勝してね」とハッパを掛けられた。「ふつふつと湧いてくるものがあった」と目標をシード復帰から優勝に修正。今季は最終予選会51位の資格で15試合程度の出場に限られる。「出る試合で結果を出していくしかない」。好スタートを歓喜のフィナーレにつなげたい。

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2016年4月1日のニュース