錦織第1サーブ低調も3回戦へ それでもストレート勝ち

[ 2016年3月28日 05:30 ]

ストレート勝ちで初戦突破した錦織(AP)

 男子シングルスで第6シードの錦織圭(日清食品)は初戦の2回戦で世界ランキング107位のピエールユーグ・エルベール(フランス)を6―2、7―6で下し、3回戦に進んだ。28日(日本時間29日)に予定されている3回戦では、第27シードのアレクサンドル・ドルゴポロフ(ウクライナ)と対戦する。伊藤竜馬(北日本物産)は2回戦で第16シードのガエル・モンフィス(フランス)に3―6、2―6で敗れた。

 錦織は得意のリターンがさえた。初対戦のエルベールのネットプレーに苦しめられる場面もあったが、ストレート勝ちで初戦突破。「リターンゲームで重圧をかけられてチャンスをつくれた」と快勝を喜んだ。

 相手の1回戦でのプレーぶりを映像で確認して試合に臨んだ。「もう少しサーブアンドボレーで出てくると思った」と予想はしていたが、第1セットは鋭いリターンと左右に振るショットで前に出させなかった。

 しかし、第2セットは相手がサーブでより攻撃的になり、先にブレークされて劣勢が続いた。タイブレークを制したものの、試合を通じた第1サーブの確率は56%と低調。4つを数えたダブルフォールトについても「出る時は出るので仕方がない」と少し歯切れが悪かった。

 今大会はツアーで格付けが高いマスターズで、3回戦からはシード選手同士の戦いになる。次のドルゴポロフはダブルスを組んだこともある相手で、「トリッキーな選手なので一筋縄ではいかない。リターンゲームに集中したい」と警戒した。

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2016年3月28日のニュース