バドミントン・桃田賢斗 名前の由来は映画「スーパーマン」

[ 2016年1月18日 15:00 ]

リオデジャネイロ五輪の目標として「金メダル」を掲げる桃田

 リオデジャネイロ五輪開幕まで、18日であと200日となった。バドミントン男子シングルスの桃田賢斗(21=NTT東日本)は昨年、国際連盟主催のスーパーシリーズ(SS)で2勝を挙げ、年間上位8人で争う同ファイナルで日本男子として初優勝を飾るなど大ブレーク。一躍、五輪メダル候補に躍り出た。世界に通用するヘアピンショットが最大の武器だが、さらなる高みを目指して肉体改造にも着手。初の夢舞台で金メダルを狙っていく。

 ≪宿敵トップ3≫桃田のライバルとしてトップ3が立ちはだかる。世界選手権2連覇中のシン・リュウ(中国)、世界最強と言われながら無冠のリー・チョンウェイ(マレーシア)、そして08年北京、12年ロンドン五輪金メダルの林丹(中国)の3人だ。それぞれの対戦成績は4敗、1敗、1敗といずれも未勝利で、五輪前に対戦して攻略法をつかみたいところだ。デンマーク勢もヤン・ヨルゲンセン、ビクター・アクセルセンがおり難敵となりそうだ。

 ◆桃田賢斗アラカルト

 ☆生まれとサイズ 1994年(平6)9月1日、香川県三豊郡三野町(現三豊市)生まれの21歳。1メートル75、73キロ。

 ☆競技歴 吉津小2年の時、姉・めい子さんの影響で始める。

 ☆日本一 小学6年で全国小学生選手権優勝。福島・富岡中3年では全中、富岡高3年で全国高校総体を制した。

 ☆世界一 12年の世界ジュニア選手権で日本男子初の世界一。14年のトマス杯では出場5戦全勝で世界一に貢献。15年はスーパーシリーズ最年少優勝(20歳)など2勝を挙げ、年間上位8人で争うスーパーシリーズファイナルを初制覇。

 ☆名前の由来 映画「スーパーマン」の主人公クラーク・ケントから、強い男になってほしいと名付けられた。

 ☆髪形 こだわりがあり、奇抜なスタイルで注目を集める。14年のトマス杯の時期は前髪に金メッシュを入れていた。年明けはメディアに多く取り上げられ「好青年ぽく」少し色のトーンを落として短髪に変身。

 ▽リオデジャネイロ五輪のバドミントン競技 男女シングルス、男女ダブルス、混合ダブルスの5種目が実施。五輪出場権は昨年5月4日から今年5月1日までに獲得したポイントのランキングによって決まる。シングルスの出場枠は男女とも38で、1カ国最大2人(16位までに2人以上がランクインした場合)が出場できる。現在のランキングは桃田が3位で、日本の2番手は佐々木翔(トナミ運輸)で24位。ダブルスは男女各16組で争われ、8位以内に2組が入れば2つの出場枠を得る。日本協会は出場枠を獲得した選手を代表に選出する方針。本大会のシングルスは、グループリーグを経て16人による決勝トーナメントが行われる。

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