水谷 3連覇で史上最多タイ8度目の日本一!リオへ手応え

[ 2016年1月18日 05:30 ]

優勝しガッツポーズしながらユニホームで顔を覆う水谷

卓球全日本選手権最終日

(1月17日 東京体育館)
 男子シングルスは水谷隼(26=ビーコンラボ)が史上最多タイの8度目の日本一を3連覇で飾った。

 水谷が3年連続で頂点に立ち、最多に並ぶ8度目の栄冠を手にした。「まだ並んだだけ。偉大な斎藤(清)先輩の記録を抜きたい。できれば2桁行きたい」と前人未到の領域への挑戦を口にした。10年連続の決勝の舞台。五輪代表候補の丹羽、吉村を打ち破って勢いに乗る張を逆転で下し「丹羽、吉村と僕を一緒にされちゃ困る」とトップの威厳を示した。

 五輪メダルへ、進化を続ける。世界に勝つために回転量を重視したラバーに替え、連打を浴びるブロック主体からバックハンドレシーブで変化をつけるチキータ習得に努めた。「打つ瞬間に手首で相手の読みを外す」とコースや回転量など多様なチキータを理想とし、今大会では得点源となり、先手を取る新しい手段となった。

 4年前の五輪イヤーはシングルス6連覇を阻止され、「その敗戦を引きずって五輪で駄目だった」と苦い経験をした。今年はダブルスと合わせて5度目の2冠も達成。「今回は最高の状態で迎えられる。五輪でメダルが獲りたい」。日本のエースが表彰台へ確かな手応えをつかんだ。

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