新国立完成 IOCが進捗状況を注視 バッハ会長らが考え示す

[ 2015年8月1日 18:29 ]

 国際オリンピック委員会(IOC)は1日、クアラルンプールで総会第2日の審議を行い、2020年東京五輪の準備状況を監督する調整委員会のコーツ委員長は、計画が白紙撤回となった新国立競技場が20年4月に完成するよう進捗状況を注視する考えを示した。バッハ会長も「質やコスト管理、時間(工期)が保証されるよう関与すべきだ」と述べた。

 大会組織委員会の森喜朗会長は総会出席後に「日本が頼りないからではなく、時間がなく後戻りできないので(IOCは)介入する、一緒にやらせてくださいという意味だと理解している」と話し、IOCの考えを安倍晋三首相や遠藤利明五輪相に伝えるとした。

 出席委員からは「新国立の金額を聞いた時に残りの髪が抜け落ちるかと思った」と、2520億円にも上った総工費に驚きの声が上がった。

 開催都市が提案できる種目追加について、コーツ委員長は追加分の選手の数は500人を超えない程度との見方を示した。

 武藤敏郎事務総長は、コスト削減を目的とした会場計画見直しの結果、会場が確定した26競技の半分で既存施設を活用することになったと説明した。

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2015年8月1日のニュース