“ひねり姫”杉原がけん引!日本女子、団体で金メダル

[ 2015年8月1日 05:30 ]

女子個人で優勝した杉原愛子はスタンドに手をふる

 体操のアジア選手権第1日は7月31日、広島県立総合体育館で行われ、15歳のエースがアジアで輝いた。女子団体総合で日本が231.800点をマークし、08年以来、2大会ぶりに金メダルを獲得。同個人総合を58.050点で制した杉原愛子(15=梅花高1年)がチームをけん引した。同種目の優勝も08年の鶴見虹子以来。団体の16年リオデジャネイロ五輪切符がかかる世界選手権(10~11月、英グラスゴー)に弾みをつけた。

 安定感抜群の演技で個人、団体ともアジアを制した。表彰台の真ん中に上った杉原は「凄く鳥肌が立った」と振り返る。初めてシニアの日の丸を背負い「緊張していたけどノーミスで演技できたから良かった」とあどけない笑みを浮かべた。

 今年のNHK杯で優勝して代表入り。ひねる動作が好きで、“ひねり王子”白井の映像を見て研究する。この日の最終種目、床運動ではラストに後方伸身宙返り3回ひねりを成功。「危ない感じがしたけど、体を締めてひねって着地も取れた」。高い修正能力で危機を回避した。

 今大会の中国は6人中3人が主力ではなかったが、8位以内で団体のリオ切符が獲得できる世界選手権へ手応えを得た。「きょうみたいな雰囲気でいったら8位以内に入れる」という杉原は「自分はエースとして見てもらいたい」と自覚も十分。15歳の“ひねり姫”が、日本の中心にいる。

 ▽女子団体総合 (1)日本(杉原、笹田、寺本、湯元、内山、宮川)231.800点(2)中国230.950点(3)韓国212.350点

 ▽女子個人総合 (1)杉原愛子(梅花高)58.050点(2)王ヨ(中国)58.000点(3)寺本明日香(中京大)57.750点

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