青木瀬令奈、３年ぶり首位発進！経験生かし５バーディー

１８番、セカンドショットを放つ青木瀬令奈

女子ゴルフツアー大東建託いい部屋ネット・レディース第１日

（7月31日 山梨県鳴沢村　鳴沢ＧＣ＝６５８７ヤード、パー７２）
　青木瀬令奈（２２＝三和シヤッター工業）が５アンダーで自身２度目の首位発進を決めた。高校時代に鳴沢ＧＣで合宿を行った経験を生かし５バーディーを奪い、ただ一人ボギー以下がない安定したプレーで６７をマークした。６バーディー、１ボギーの原江里菜（２７＝ＮＥＣ）も首位に並んでいる。
【第１Ｒ成績】

　勝手知ったるコースで次々とバーディーを奪った。青木は２番で４メートルを沈め、３番は上って下る７メートルのパットをねじ込んだ。５番は１・５メートル、８番は７メートル、１１番は４メートルのチャンスをものにした。

　他の選手が苦しむ起伏のきついグリーンを攻略したのには理由がある。「６年前、学生の時に合宿して回っていたので。ここで試合があると知って凄くうれしかった」。前橋商高時代にクラブチーム「マジック」に在籍。２年時に毎週のように合宿を張り連日１・５ラウンド。男子と一緒にフルバックティーでプレーしていたのだから「その時に比べればやさしく感じる」のも当然だ。

　１メートル５３と小柄。１Ｗの平均飛距離２１０ヤードと非力だったが、５月のワールド・レディース・サロンパス・カップ前にスイングをダウンブローからアッパーブローに修正すると、球が高くなり飛距離が２０ヤードも伸びた。鳴沢ＧＣは標高が高いため２５０ヤード付近まで飛んでいるという。２打目を短いクラブで打てるようになりゴルフが楽になった。

　１２年ヨネックス・レディース以来の首位発進。「あしたもショットの調子を維持しながら回れたらいいな」。未勝利の２２歳は無邪気に笑った。