北野の新留 部消滅の危機回避へ「僕が活躍して結果を残したら…」

[ 2015年8月1日 08:00 ]

U18近畿代表のフランカー新留(中央)

 ラグビーの「KOBELCO CUP 2015」第11回全国高校合同チーム大会、第5回全国高校女子合同チーム大会(特別協賛・神戸製鋼グループ)が31日、長野県上田市の菅平高原サニアパークで開幕した。男子は部員不足の学校で編成したU18と、高校1、2年の精鋭で編成したU17がそれぞれ予選リーグを実施。部消滅の危機に立たされている北野(大阪)からU18近畿代表に選ばれたフランカー新留海(3年)は伝統校の誇りを胸に戦い、Cブロックの首位通過に貢献した。

 残された時間はあと数カ月しかない。北野の最後の代となるかもしれない新留は学校の名前をアピールすることに必死だ。初日はU18近畿のフランカーとしてCブロック首位通過に貢献した。

 「僕が活躍して結果を残したら、北野でもそれだけできるんやと思ってもらえればいい」

 全国優勝がある伝統校の部が消滅の危機に瀕している。部員は新留を含めて3年生2人のみ。今年はサッカー部とラグビー部の両方に体験入部ができる企画を試みたものの、昨年同様、新入部員は来なかった。14人が体験に来たがみんなサッカー部に行ってしまった。

 4校の合同チームで参加する9月の全国高校ラグビー大阪予選が終わった後、部がどうなるか分からないという。「僕たち2人が目いっぱい楽しんで終わればいいかな」。神戸大を目指す秀才。この全国の場で頂点をつかみ、北野の歴史にもう一つ勲章を加える。

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2015年8月1日のニュース