美香、V圏残った通算4アンダー!強風に耐え72

[ 2015年8月1日 05:30 ]

第2Rの5番で耳あてをしてティーショットする宮里美

USLPGAツアー全英リコー女子オープン第2日

(7月31日 英国ターンベリー ターンベリー・エイルサコース=6410ヤード、パー72)
 第1ラウンドは4アンダーの6位だった宮里美香(25=NTTぷらら)は第2ラウンドを3バーディー、3ボギーの72で回り、通算4アンダーでホールアウトした。好調のパットでボギーのピンチを何度もしのぐなど強風の中で耐え、優勝争いに望みをつないだ。同じく6位から出た大山志保(38=大和ハウス工業)は82とスコアを大きく崩して、通算6オーバーとなった。

 強烈な海風と雨の影響で多くの選手がスコアを落とす中、宮里美が必死に耐えた。第1ラウンドは13番パー4でイーグルを奪うなど、4アンダーで6位。この日もイーブンパーと我慢して上位に踏みとどまり「集中力を切らさずプレーできた」と安どの表情を見せた。

 初めて挑む名門コースでは特に傾斜の複雑なグリーンを警戒。指定練習日には「手前のアンジュレーションがきつく、そこに落ちるとバンカーに入る。しっかり乗せないとチャンスはない。完全にセンター狙いになる」と話していた。それでも、スコアを2つ落として迎えた後半の14番では5メートルのバーディーパットを決め、続く15番は2メートルを沈めてパーセーブ。16番では手前から10メートルのパーパットをねじ込むと、17番パー5は2・5メートルのバーディーチャンスを逃さなかった。最終18番でも3メートルのパーパットを丁寧に決めてガッツポーズ。今季の平均パット数は28・91でツアー3位。その好調ぶりはリンクスに舞台を替えても変わっていない。

 大会には過去6度出場で予選落ちが1度だけと安定しており「寒くて凄い天候だった」と振り返る12年大会では4位に入った。この日も悪天候となったが「雨で、なおかつ寒くなったら、体が回りづらくなって飛距離も落ちる。その調整をうまくしないと」と豊富な経験を生かした。

 予選ラウンドは世界ランキング2位のコと同組。第1ラウンドはコが前半に4連続バーディーを決めるなど6アンダーと伸ばすのを見て「さすがにコースマネジメントがうまい。凄く勉強になった」と刺激を受けた。そのコの前で、25歳が負けない輝きを放った。

 「どういう天候になっても自分のゴルフができれば」。決勝ラウンドもマイペースを貫き、頂点を目指していく。

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2015年8月1日のニュース