日本15季ぶり決勝T進出 レキメ3戦4トライ

[ 2015年4月5日 05:30 ]

<日本・アルゼンチン>後半、抜け出しトライするレメキ

7人制ラグビー セブンズワールドシリーズ第7戦・東京セブンズ2015第1日

(4月4日 秩父宮)
 1次リーグD組の日本は1勝1分け1敗の勝ち点6で同組2位となり、8チームによる決勝トーナメント進出を決めた。日本の決勝トーナメント進出はシリーズ初年度の99~00年シーズンの日本大会でプレート優勝(5位)して以来、15季ぶり2度目。現在はシリーズからの降格危機にあるが、これで今大会は10ポイント以上が確定。シリーズ残留とともに、11月に控える16年リオデジャネイロ五輪のアジア地区予選に向けても弾みをつけた。

 フランスに敗戦後、瀬川ヘッドコーチが円陣で選手に伝えた。決勝トーナメント進出は決まっている――。直前のサモア―アルゼンチン戦が引き分けに終わり、その時点で日本の8強進出は決まっていた。あえて事実を隠して選手を最終戦に送り込んだ指揮官は「最後は勝ちたかった。8強で満足しないようにあすも戦う」と力を込めた。

 15年ぶりの決勝トーナメント進出だが、選手も満足していない。参加16チームで1次リーグ最多タイの4トライを挙げたレメキも「自分がノートライでも全試合に勝った方が良かった」と悔しがった。ニュージーランド出身のエースは09年に来日し、セブンズを始めたのは2年前。瞬く間に代表入りし、リオ五輪を目指して14年に日本国籍を取得した。白星を挙げたサモア戦では開始直後に50メートル独走の先制トライ。「(以前の大会より)ボールタッチが増えたのが大きい」とチームのサポートにも感謝した。

 8日には日本人の夫人との間にもうけた長男・一志(いっし)くん(3)の入園式を控えるパパ。「納豆はダメ。辛い食べ物もダメ。カレーは甘口」と食べ物には少々難があるが、日の丸のために戦う覚悟は本物だ。

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2015年4月5日のニュース