男子RSX級・富沢 日本人最速リオ切符「メダル狙える」

[ 2015年4月5日 05:30 ]

日本で最初にリオデジャネイロ五輪代表に決まった富沢慎

 リオ切符第1号だ。セーリング男子RSX級の富沢慎(30、トヨタ自動車東日本)が3日、スペインのマジョルカ島沖で行われたプリンセス・ソフィア杯で14位に入った。日本連盟が選考レースに定めた2大会で日本勢トップとなり全競技を通じて日本で最初に来年のリオデジャネイロ五輪代表に決定。「今まで支えてくれた皆さんに、まず感謝したい」と話した。

 3大会連続の五輪へ、1年4カ月の準備期間がある。安定して力を発揮するため、「強風の下でいかに(艇を)走らせるか」を重要視。来冬はレベルの高い欧州で合宿をして、強い選手と競り合いながら風をつかむ感覚を磨く。28位だったロンドン五輪後は週3日、横浜市の自宅から静岡県裾野市の勤務先に通う生活を続けていたが、先月から競技に専念。今後は練習に割く時間も取りやすくなる。「(艇と自分の体が)ピタリとかみ合えば、メダルを狙える走りができる」。日本の第一人者は表彰台を見据え、レベルアップを図る。

 ◆富沢 慎(とみざわ・まこと=セーリング男子RSX級)北京、ロンドン両五輪に出場。仁川アジア大会5位。関東学院大出、トヨタ自動車東日本。1メートル81、73キロ。30歳。新潟県出身。

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2015年4月5日のニュース