逸ノ城 鶴竜に真っ向勝負挑む!念願三役復帰へ“壁”越える

[ 2015年3月7日 05:30 ]

照ノ富士からもらった腕時計を身につける逸ノ城

 日本相撲協会は6日、春場所(8日初日 大阪・ボディメーカーコロシアム)の取組編成会議を行い、初日と2日目の取組を決めた。西前頭筆頭の逸ノ城(21=湊部屋)は初日に横綱・鶴竜(29=井筒部屋)と対戦することになった。期待の怪物は三役復帰へ向けて、横綱に真っ向勝負を挑むことを誓った。

 初日にいきなり横綱と対戦することが決まっても、心がざわつくことはない。よほど仕上がりに自信があるのだろう。初日の最大の目玉カードとして鶴竜と対戦することになった逸ノ城は「どうせやるなら最初の方がいいかな。早く取りたい」とひょうひょうと言ってのけた。

 3横綱の中で、鶴竜は唯一勝っている相手だ。だが、その1勝は初顔合わせだった昨年秋場所で、立ち合いで変化した注文相撲。横綱をぶ然とさせた過去がある。その後は正攻法でぶつかって2連敗しているが「立ち合いで止めて、(右を)差してまわしを取りたい。右四つにしたい」と真っ向勝負で自分の得意な形に持ち込む考えだ。

 2日目の相手は大関・琴奨菊と難敵が続く。初場所は変化で勝って批判を浴びた。「先場所は引いてしまったので、前にいく」。今場所は癖になりつつあった変化を封印し、上位に対しても強気でぶつかっていく構えだ。

 初場所は初の負け越しで、2場所務めた関脇から平幕に陥落。2月には右膝も痛めた。だが、現在は回復し、稽古も積んでおり「体は動いている。だいぶ良くなった」と自信を取り戻している。この日は稽古休みで、午前10時まで睡眠するなどたっぷり休養を取った。午後にはモンゴルから一緒に来日した鳥取城北高の先輩・照ノ富士から昨年の九州場所後に関脇昇進祝いとしてプレゼントされた、イタリアの高級時計ブランド「ガガ・ミラノ」の金色の腕時計をつけて外出した。

 序盤の横綱、大関陣との厳しい戦いをクリアすれば、後半戦は余裕が出てくる。再び逸ノ城旋風が吹き荒れる可能性は十分。「三役に戻れるように頑張る。最初から気合を入れたい」と言葉に力を込めた。 

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