桐生 9秒台への思い“日本で一番最初に”グアム合宿出発

[ 2015年3月7日 05:30 ]

グアム合宿に出発した桐生は、9秒台への思いを語った

 陸上男子100メートルで10秒01の記録を持つ桐生祥秀(19=東洋大)が新シーズンを前に日本人初の9秒台への思いを熱く語った。この日、大学陸上部のグアム合宿のため成田空港発の航空機で出発。「(9秒台は)出せるんだったら、さっさと出さないと。一番最初に出したい。1番になりたいんで。名前が残るのは9秒台を最初に出した人なんで」

 9秒台について珍しく雄弁だったワンダーボーイは、「世界大会でも9秒台じゃないと決勝に残れない。闘うんだったら、1回だけじゃなくて何回も出さないといけない」と続けた。

 昨年の同時期は東洋大進学を控え、寮生活などの不安を抱えていた上に、練習量も減っていた。だが、2シーズン目を迎える今は違う。「(気持ちに)余裕がある。去年より体力もついた。前よりも高いレベルでスピードを出せる」。今季初戦はテキサス・リレー(米テキサス州)で、400メートルリレーだけでなく、100メートルにエントリーする可能性も。そして、2年前に10秒01をマークした織田記念(4月19日、広島)に向かう。心身ともに充実した今の桐生には、“10秒の壁”なんて存在しない。

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2015年3月7日のニュース