松岡修造氏が敗因分析 独り相撲のテニス、挑戦者になり切れず…

[ 2015年1月29日 05:30 ]

全豪オープンテニス男子シングルス準々決勝第1セット、前に出てボールに食らいつく錦織

全豪オープンテニス第10日 男子シングルス準々決勝 錦織 3―6、4―6、6―7 ワウリンカ

(1月28日 オーストラリア・メルボルンパーク)
 圭は挑戦者として戦うと言っていた。果たして本当にそうだったのか。最大の敗因は挑戦者になり切れなかったこと。僕にはそう映った。マイケル(チャン・コーチ)にも言われても仕方がないでしょう。「おまえは最後まで挑戦者として挑んだのか。挑み続けたのか」と。

 出だしの圭は明らかに硬かった。硬いから一番得意な読みが当たらない。全部のショットにタイミングが半歩ぐらい遅れて返球できずに苦しんでいた。展開を変えようとしたサーブアンドボレーにも“挑んでいない”雰囲気を感じた。1ゲームや数ポイントだけならいい。それを続けるということは、ストロークでポイントを取るのを諦めるということ。圭はラリーに勝ってポイントを取っていかないといけない選手のはずだ。

 タイブレークになればサーブアンドボレーが命取りになる。案の定1本目でネットにかけた。本気でやるなら、5―6、6―6の場面でもやればいい。でも大事なポイントだからそれはしなかった。やはりメンタル的に戦っていない感じが拭えなかった。

 ターニングポイントを挙げるとすれば第3セットの第3ゲーム。ブレークした直後にラブゲームでブレークバックされた場面だ。ワウリンカは前のセットの最後のゲームでブレークポイントをしのぎ集中力を使い果たしていた。本来は6―1、6―2ぐらいで取るべきセットだった。しかし、第3ゲームの最初にバックを簡単にアウトにするルーズなポイントがあった。相手に立ち直るきっかけを与えてしまった。

 圭がポイントを取られたショットをつぶさに見ると、自分からのミスが多い独り相撲のテニスだった。ワウリンカが凄く良かったのか。サーブ以外はそんなことはなかった。今でも総合的に見れば圭の方が上だと思う。だから悔しいし期待もできる。4大大会の準々決勝を戦うのは圭にとってまだ3回目。大きな宿題をもらった試合になった。(スポーツキャスター)

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