石浦 鳥取から53年ぶり関取、白鵬の内弟子 目標は鷲羽山

[ 2015年1月29日 05:30 ]

十両に昇進し喜ぶ“白鵬の内弟子”石浦

 日本相撲協会は28日、両国国技館で春場所(3月8日初日、大阪市ボディメーカーコロシアム)の番付編成会議を開き、石浦(25=宮城野部屋)ら新十両3人を含む5人の十両昇進力士を決めた。石浦は横綱・琴桜以来53年ぶりとなる鳥取県勢の関取昇進となった。新十両は他に、川成改め天風(あまかぜ、23=尾車部屋)、堀切改め阿炎(あび、20=錣山部屋)。再十両は琴恵光(23=佐渡ケ嶽部屋)と希善龍(29=木瀬部屋)の2人だった。

 2年前に初土俵を踏んだ“白鵬の内弟子”石浦は昇進が決まると、宮城野部屋にいた横綱に報告。「おめでとう」と祝福を受けたそうで「相撲に対する真面目さを横綱から勉強させてもらった。初場所中にも“おっ、関取”と重圧をかけられ続けた」と感謝した。

 1メートル73、110キロの小兵ながら相手の懐に潜って下手投げを打つなど技能的な取り口で、西幕下6枚目の初場所で6勝1敗。強豪・鳥取城北高の石浦外喜義監督の長男で、日大相撲部出身。卒業後は「国際相撲連盟で働きたい」とオーストラリアに語学留学した。だが、高校と大学で同学年の大喜鵬らが十両で活躍していた姿に刺激を受け「もう一度、相撲を」と留学から3カ月後に帰国。元関脇・鷲羽山の素早い取り口が目標で「ちびっ子ギャング(鷲羽山の愛称)と言われたい」と意気込んだ。しこ名については「この名字で活躍したい」と本名の石浦のままにする。

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2015年1月29日のニュース